朝ドラ『ブギウギ』「好きで好きでしゃあないねん」 スズ子の熱い思いがUSKをひとつに

 努力してもどうにもならないことはある。けれど、好きで好きで仕方ないから続けられる。自分の売りが見つからないことに悩んでいたスズ子は、後輩に抜かれ、悔しさや惨めさを感じている桜庭の思いを受け止め、激励する。

「つらいよなあ。せやけどな、2人で抜かれよ。そんで、いつか見返したろ!」

 少し前の場面でスズ子が呟いていたように、どうにもならないことはある。けれど、それはそれとして受け入れる。この先も、嫉妬や焦り、不安や苦しみは次から次へとやってくるだろう。それでも、好きで好きで仕方ないという強い思いが彼女たちを突き進める。

 スズ子の姿勢に感化されたのは桜庭だけではない。大和は「私だって、どうにもならないことはある」と口にし、「私は誰もやめさせたくないの」「みんなで楽しくやりたい」「みんな続けてほしい」と涙ながらに思いを打ち明けた。かつてスズ子に「同期を大切にね」と言葉をかけた大和にとって、大切な仲間がやめることが最も心苦しいことだとうかがえる。梅丸少女歌劇団(USK)の思いが一つになった。円陣を組み、「強く、逞しく、泥臭く、そして艶やかに!」と声を揃える姿は輝いて見えた。

 だが、一難去ってまた一難。林(橋本じゅん)は大熊(升毅)から人員削減の意向を聞かされる。皆の心が一つになったラインダンスは果たして披露できるだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK

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