『ブギウギ』蒼井優×翼和希が“本物”のパフォーマンスで魅了 鈴子はUSK入団で夢に近づく
花咲音楽学校の受験に失敗し落ち込む鈴子(澤井梨丘)が梅吉(柳葉敏郎)に連れてこられたのは、道頓堀に新しくできた梅丸少女歌劇団(USK)のレビューショー。『ブギウギ』(NHK総合)第5話では、鈴子がUSKのステージに胸ときめき、そのままの勢いでUSKに合格するまでが描かれる。
鈴子はタイ子(清水胡桃)伝手に話を聞いたり、ポスターを眺めていただけで、実際に花咲のレビューショーを目にしたことはなかった。歌って踊っている時が一番楽しいという一つのきっかけをくれたのは花咲であるが、本当の意味でのトキメキ、劇中での鈴子の言葉を借りれば体中にサブイボが立つくらいの衝撃を受けたのはUSKが初めてだった。
それもそのはず。鈴子が観劇したのは、劇団を牽引する娘役トップスターの大和礼子(蒼井優)と男役トップスターの橘アオイ(翼和希)。第2週「笑う門には福来る」からが実質の本格登場となり、大和は鈴子が憧れる先輩として、橘は新人を厳しく指導する教育係としてまた別の表情を見せることとなる。大和と橘がメインとなり披露されていた演目は「胡蝶の舞」。白い羽根を優雅になびかせ踊る大和としなやかに黒い羽根を羽ばたかせる橘という対照的な2人が寄り添いながら、そこに黄色い蝶たちが姿を見せる。演目としては物語の軸となるUSKの原点にあたり、作品単体ではお客さんを集められず、映画の幕あいで上演していたUSK初期の作品という設定のようだ(『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ブギウギ Part1』より)。
久々の連続ドラマ復帰作であり、小さい頃から歌劇の世界が大好きだったという蒼井優に注目が向くのは言うまでもないが、橘役の翼和希はUSKのモデルとなっているOSK日本歌劇団で実際に男役を務めているトップスター。今作がテレビドラマ初出演となる。本場仕込みの卓越した歌唱力とダンス、さらに事前番組や第2週の予告でもインサートされている新人への熱血指導は本作にリアリティを与えてくれている。