『フェルマーの料理』『ONE DAY』『いちばんすきな花』 斬新な試みに期待の秋ドラマ6選
夏ドラマも続々と最終回を迎えつつある9月、早くも秋ドラマの予告が公開され始めている。今回は放送開始に先駆け、ゴールデンプライム帯の中から期待の秋ドラマを6本ピックアップし、紹介していきたい。
『フェルマーの料理』(TBS系)
『最愛』(TBS系)、『君の花になる』(TBS系)などで活躍した高橋文哉と『らんまん』(NHK総合)の竹雄役で人気を博した志尊淳がW主演を飾る『フェルマーの料理』。料理と数学を掛け合わせた青春物語の見どころは、主演の1人、高橋が調理高等科出身であるため実際の調理師免許を持っていることだろう。これまで役者というフィールドで活躍してきた高橋の思わぬ特技が垣間見えるかもしれないことに期待が持てる。また、朝ドラ出演に続き勢いのついた志尊の新たな歩みにも注目だ。
『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)
『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』は、二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演で、クリスマスイブの1日を1クールで描くという異色の月9作品。放送が12月に差し掛かる秋ドラマだからこそ描ける「クリスマス」という題材に考察要素も加わり、しかも豪華俳優陣が織りなす群像劇とくれば、自ずと期待が持てる。また今年のクリスマスは月曜日で、10月9日から放送を開始すると12回目に当たるため、12月25日に何かサプライズが用意されるのかも気になるところだ。
『いちばんすきな花』(フジテレビ系)
4人の俳優が主演を務める“クアトロ主演”で新しいかたちのドラマを描くという『いちばんすきな花』は、大ヒットドラマ『silent』(フジテレビ系)の村瀬健プロデューサーと脚本家の生方美久が再タッグを組むことでも大きく注目を集めている。さらに主演の4人は多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠と今をときめく俳優たち。さらに、仲野太賀、齋藤飛鳥の出演も決まり、今後も実力派のキャストたちが脇を固めていきそうだ。村瀬と生方が紡ぐ“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれる“どちらとも違う感情”という難しい問いかけを、独特の感性の台詞で視聴者に投げかけてくれそうだ。
『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)
徴税吏員(ちょうぜいりいん)という一見聞きなれない職業にフォーカスし、滞納されている税金を納めてもらう様子を描く『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』。夏ドラマでも『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)にて主演を務め、バラエティ、アイドル活動と多岐にわたって活躍を見せる菊池風磨がGP帯連続ドラマ初主演。それも1月期に“青鬼”こと大和耕一役で大活躍した『大病院占拠』(日本テレビ系)と同じ土曜22時枠に帰ってくるというのがアツい。税金という一見とっつきにくそうな題材を扱うが、菊池の華やかな存在感がイメージを大きく変えてくれそうだ。