宇賀那健一監督作『愚鈍の微笑み』が10月20日よりシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』 にて劇場公開されることが決定。あわせて予告編と場面写真が公開された。

　『サラバ静寂』『転がるビー玉』『異物 -完全版-』『Love Will Tear Us Apart』などを手がけてきた宇賀那監督が手がける本作は、反戦をテーマに描いたファンタジー。マナ、ナナミ、ユカの幼なじみ3人が、森の中の小屋でいつもと変わらない日常を過ごす中で、ある選択をしていく物語だ。

　森の中の小屋に集う幼なじみのマナ、ナナミ、ユカ。いつもと変わらぬ風景。山も川も、樹々の間から降り注ぐ日の光もいつもと同じ。バーベキューで肉を焼き、大好きなお酒を飲み、マクドナルドのハンバーガーを奪い合う。音楽を掻き鳴らして楽しく踊る3人だが、時よりふと不穏な空気が見え隠れするのだった。その後、3人のもとに大きな飛行機の音が近づいてきて、「早く逃げなさい」と叫ぶ自衛隊員とすれ違う。果たして、彼女たちが見せる選択とは――。

　しっかり者のマナを『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『ラーゲリより愛を込めて』の田辺桃子、ルーズなナナミを『異物-完全版-』の小出薫、天然で明るいユカを『アイスと雨音』『わたしの見ている世界が全て』の森田想がそれぞれ演じる。

　公開された予告編は、ぼんやりと一点を見つめるマナ（田辺桃子）の顔のアップから始まる。そして、「私たちは今、激動の時代を生きている」「不条理な世の中に対する唯一の抵抗なのだ」というテロップとともに、楽しそうに過ごしているマナ、ナナミ（小出薫）、ユカ（森田想）の日常がだんだんと陰っていく様子が映し出されている。

　場面写真では、森の中で何気ない日常を過ごすマナ、ナナミ、ユカの姿が切り取られている。

　また、本作が、カナダ・ケベック州のモントリオールで開催される第52回モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭でワールドプレミア上映されることが決定。同映画祭のTEMPS 0部門に入選し、10月10日に上映される。宇賀那監督は、『異物-完全版-』『宇賀那健一監督短編集：未知との交流』に続いて3年連続の入選となり、本作とともに宇賀那監督の新作『悪魔がはらわたでいけにえで私』も上映される。

■公開情報
映画『愚鈍の微笑み』
10月20日（金）より、シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』にて劇場公開
出演：田辺桃子、小出薫、森田想ほか
監督・脚本：宇賀那健一
協力：StuntTean GOCOO LONDOBELL.inc Vandalism
製作・制作・配給：春巻号
2023年／60分／シネスコ／5.1 サラウンド／DCP／カラー／G
©︎春巻号
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