湊かなえ、『落日』撮影現場訪問で北川景子&吉岡里帆を激励 「感謝の気持ちでいっぱい」
WOWOWにて放送・配信中の北川景子主演ドラマ「連続ドラマW 湊かなえ『落日』」の撮影現場を原作者の湊かなえが訪問した。
湊が2019年に作家生活10周年の節目の作品として書き下ろしたミステリー長編『落日』(ハルキ文庫)を連続ドラマ化した本作。湊原作小説のWOWOWでのドラマ化は、『連続ドラマW 贖罪』(2012年)、『連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー』(2019年)に続き、本作が3作目となる。
脚本を手がけるのは、『連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』』『連続ドラマW 坂の途中の家』などの篠﨑絵里子。第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』の内田英治が監督を務める。共演には吉岡里帆、久保史緒里(乃木坂46)、竹内涼真、黒木瞳らが名を連ねている。
新進気鋭の映画監督・長谷部香(北川景子)と新人脚本家・甲斐真尋(吉岡里帆)。その2人それぞれが抱える過去や本心が語られる重要なシーンの撮影に、原作者の湊が激励訪問した。「今まで自分たちを取り繕いながら接していた二人が本音で、自分たちの過去も交えて打ち明け合う場面でしたので、一番重く、大切な場面に立ち会わせていただきました。お二人から鬼気迫る雰囲気を感じながら、撮影現場を拝見させていただき、合間にはお話も伺いさせていただきました。北川さんも吉岡さんも本当にこの作品を読み込んで、自分のものにしてくださって、どう表現しようかとすごく模索されて、そして、答えを出された演技をされているなと思いました」と語った。
現場では内田監督とも話をし、「いろいろと大作も撮られておりますけれども、ミステリーは今回が初めてだということで、撮り方について工夫をされていたり、監督御自身も色々と考えて、考えて、どう見せるかというのを模索してくださったお話を伺わせていただきました。色使いや雰囲気、流れであったり、それら全てが作品の中に、観ている方を引っ張り込むような作り方をしてくださって本当に感動しましたし、感謝の気持ちでいっぱいです」と、撮影現場の訪問は興奮の連続だったようだ。
現在ドラマは2話までが放送されているが、本編の出来栄えについても「本当に映画の大作を観たくらいの感動がありました。1話ずつが1本の完成作品のようであり、だけど次はどうなるんだろうと、次を待たずにはいられない気持ちになるくらい、ドラマの世界に入り込めるような作品になっています。また、オープニングシーンとなるアパートのベランダでは、自分もそこに入り込んだような気持ちになり、最終話のついにクライマックスでは、小説ではこういう続きがあったらいいな、と思っていた場面を映像ではしっかり撮っていただいていて、こういう表情でこういう場面で撮ってくださったんだと、感動がありました。“落日”というタイトルの通り、文章でこの美しい夕陽の描写を重ねても、“バンッ”と見せられるものに心をつかまれたまま泣きっぱなしで終わりました。本当に感動しました!」と語った。
WOWOWオンデマンド、YouTubeのWOWOW公式チャンネルでは、第1話が無料配信されている。
■放送・配信情報
連続ドラマW 湊かなえ『落日』
WOWOWプライム、WOWOW4Kにて、毎週日曜22:00〜放送
WOWOWオンデマンドにて、各月の初回放送終了後同月放送分を一挙配信
出演:北川景子、吉岡里帆、久保史緒里(乃木坂46)、竹内涼真、黒木瞳ほか
原作:湊かなえ『落日』(ハルキ文庫)
監督:内田英治
脚本:篠﨑絵里子
音楽:小林洋平
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:村松亜樹、八巻薫、木曽貴美子
協力プロデューサー:遠田孝一
制作協力:MMJ
製作著作:WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/rakujitsu/