『最高の教師』青木柚演じる浜岡が終盤の重要人物に 悪役っぷり漂う“黒い”表情への驚き

 3年D組のクラスメイトたちが鵜久森(芦田愛菜)や九条(松岡茉優)によって次々と変わっていく『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)。本作も終盤となり、やはり気になる謎は「鵜久森を呼び出した人物は誰なのか、そして彼女を殺したのか」ということと「1周目の人生で誰が九条を殺してしまったのか」ということだろう。

 “大ボス”と目されていたのはクラスを牛耳り、いじめの首謀者的存在だった相楽(加藤清史郎)だった。だが、鵜久森が亡くなってしまったことに責任を感じた彼は、自分が弱い人間であることを隠すために鵜久森を筆頭にターゲットを決めては酷いことをしていたことを認め、謝罪。鵜久森の位牌の前でも号泣しながら謝罪した。相楽はこれをきっかけに少しずつ周りとの関係性を改善し、改心していくことだろう。

 相楽が“大ボス”ではないとわかった今、俄然怪しくなってきたのは、美里(本田仁美)の幼なじみの浜岡(青木柚)ではないだろうか。事実、美里の先輩であるはずの浜岡は鵜久森が亡くなったその日、鳳来高校の制服を着て校内に忍び込むという怪しい行動をしていた。また、“2周目の人生”である九条の助言によって阻止はされたが、過去には自分に居場所がないと悩んでいた美里に「俺が居場所になれたらなと思って」と優しい言葉をかけて付き合い、自身が管理するマッチングサイトに送り込んで利用しようとしていた。さらに相楽とは遊び友達で、文化祭の1週間前に起きた、D組の準備物が破壊された事件は、相楽に頼まれた浜岡の仕業で起きたものだった。

 行動が怪しいことに加え、これまでに裏でやっていたことが酷すぎる。そんな浜岡を演じているのは、青木柚である。栖原(窪塚愛流)の紹介で鵜久森たちと初めて会った時は、気さくな軽いノリを見せていた浜岡。しかし行きつけの居酒屋「べすとほっぷ」で、九条からいきなり名指しで「美里と関わりを絶ってほしい」と迫られた時は不機嫌な表情を見せた。この時の、豹変して激昂するわけでもなく、かといってヘラヘラもしない態度の変わり方が絶妙で、一筋縄ではいかなそうな浜岡の捻くれた感じがよく表現されている。

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