『名探偵ポアロ』“世界最高の霊能者”役がミシェル・ヨーでなければならなかった理由とは?
9月15日に公開される『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で霊能者のレイノルズを演じたミシェル・ヨーについて、監督・主演を務めたケネス・ブラナーがコメントした。
全世界で20億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として認定されたアガサ・クリスティが生涯を通して書き続けた『名探偵ポアロ』シリーズ。本作は、これまで『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』で監督・製作・主演を務めてきたブラナーが贈るシリーズ第3弾となる。
本作の舞台は、ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。この世には亡霊も超常現象も存在しないと断言する“世界一の名探偵”ポアロは、「死者の声を聞ける」と断言するミシェル・ヨー演じる“世界最高の霊能者”レイノルズが開く降霊会に参加することに。そこで様々な超常現象が起こり、招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害される……。そんな本作で重要な鍵を握る人物を演じるミシェル・ヨーは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主演を務め、第95回アカデミー賞主演女優賞を受賞。また、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』や『ラスト・クリスマス』など、40年を超えるキャリアの中で、幅広いジャンルの作品に出演してきた。
そんなミシェル・ヨーについてブラナーは「見事な表現力と知性、静寂さがあり、作品に深みをもたらしてくれます」と“緻密な演技力”を評価する一方で、「彼女は非常にユーモラスで、人を惹きつける力もある」と常に披露してきた“遊び心溢れる演技”も絶賛。さらに「他界した人たちと交信できると観客に本当に信じてもらうには、重厚な要素と、ショーマン的な要素を見事に組み合わせて表現することができるミシェルが不可欠でした」と彼女以外にはレイノルズ役を演じることができなかったと力説。物語の重要な鍵を握るレイノルズを演じるミシェル・ヨーは、不穏な事件の幕開けを予感させる独特な静けさを纏う一方で、降霊会で死者を“降ろす”シーンでは奇声を上げ、目を見開いた狂気的な姿を披露している。
長年ブラナーとタッグを組み、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続いて本作でも撮影監督を務めるハリス・ザンバーラウコスも、ミシェル・ヨーについては「あそこまで準備万端で現場入りする人に私は出会ったことがありません。現場を離れたがらず、いつも色々と質問をしています。とことん自分を捧げ、本作に参加しているのです」とストイックさをリスペクト。ブラナーは「ミシェルはレイノルズが登場した瞬間から観客を前のめりにさせるような性質をもたらしています」とも語っている。
■公開情報
『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
9月15日(金)公開
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
製作:ケネス・ブラナー、リドリー・スコットほか
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演:ケネス・ブラナー、ミシェル・ヨー、ティナ・フェイ、ジェイミー・ドーナンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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