佐野玲於×関口メンディー、“本人”役にどうアプローチ? 『ミンナのウタ』の“恐怖”を語る
映画を観てしまったらそのメロディーが頭から離れない……。そんな“恐怖”を植え付ける映画が、清水崇監督の最新作『ミンナのウタ』だ。主演を務めたのは、“本人”役を演じたGENERATIONSのメンバー全員。彼らはデビュー10周年を記念した映画でもある本作に、どんな思いで臨んだのだろうか。メンバーの中から佐野玲於と関口メンディーの2人に本作の撮影裏や、互いの演技について、そしてGENERATIONSで作ってみたい映画など、話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
“本人”役はメンバー全員が納得するように再現されている
ーーホラー映画の巨匠・清水崇監督の作品、しかも本人役というこれまで出演されてきた作品とはタイプが違う作品だったと思いますが、出演されてみていかがでしたか?
佐野玲於(以下、佐野):僕はホラー映画が苦手で、普段は観ないんです。『リング』や『呪怨』は子供の頃に観て、トラウマ的に植え付けられていたものがあって(笑)。だから薄暗い場所とか、“何か”が出てきそうな場所だと思わず連想してしまうこともありました。そんな僕がホラー映画に参加することになり、いろんな裏側を知ることができたのは楽しかったですね。ホラー映画にしかない撮り方や狙いがこんなにあるんだなと。でも、初号試写を観たときは、出演していた人間なのに、結末を知っているはずなのに、ビックリもして。ジェットコースターに乗っているような楽しさがありました。
関口メンディー(以下、関口):僕はホラー映画が好きで、日本のものも海外のものもよく観ていたので、まさか清水監督の作品に出演できるとは驚きでした。出演するにあたって清水監督の過去作を見返しても本当に面白くて。僕も初号試写を観たとき、内容は頭に入っているはずなのに、いち観客としてめちゃくちゃ楽しませてもらいました。僕たちが本人役ということもあり、最初はどこかフラットに観ることができないのではと思っていたんです。でも全然そんなことはなくて、GENERATIONSのメンバーそれぞれがいろんな作品に出演したり、活動を経て、成長しているからこそなんじゃないかなと。全員参加という形でこの作品に携わることができたのは、改めて素敵な経験だったなと感じています。
佐野:本当にこんな機会はなかなかないですよね。GENERATIONS本人役、しかも清水崇監督のホラー作品というご提案をいただいて、改めて感謝しかないです。メンバー全員が面白い作品に参加できてよかったと思っています。本人役を演じる機会なんてなかなかないので、みんなで積極的に話し合いながら普段の自分たちの関係性も見せることができたのではないかと思っています。
ーーGENERATIONS皆さんが本人役ですが、実際と映画の中のキャラではズレのようなものはありましたか?
佐野:そんなにないと思います。清水監督も僕たちにたくさんヒアリングしてくださって、それが映画の中のGENERATIONSにも反映されているので。関係性や佇まいなんかもそのまんまで。もしも実際に起きたら……というお話なので、「俺だったらこう行動するよな」というのはメンバー全員が納得するように再現されていると思います。
ーーリーダーの白濱(亜嵐)さんが本作で起きる“事件”の捜査にも積極的に参加していましたが、実際にも?
佐野:あそこだけはちょっと分からないですね。
関口:わからないね(笑)。
佐野:ちょっと盛って強くなっているなと(笑)。なかなか率先して調査にいけないよね。
ーー“事件”で突然失踪した小森(隼)さんを探しに行くのは勇気がいりますよね。
佐野:「隼、ごめん」ってなっちゃいます。
関口:確かに(笑)。
佐野:ひどいよね(笑)。
ーーお互いの演技はどうでしたか?
佐野:入り込むタイプですよね。本作でもメンディーくんの新しいところをまた見せてくれていますよ。
関口:うーん、玲於はいろいろな作品に出演していて、観るたびに「めちゃくちゃうまい」と感じていたんです。今回は(中務)裕太くんがいつも通り過ぎたんですが、それは演じているのとはまた違う感じというか(笑)。ただ、玲於は“演じた上”でいつもどおりだったので、それが本当にすごいなと。自分は自分の演技を観て、「あんまり普段っぽくはないな……」と思うところもあって、反省点も多いんです。
佐野:いやー(笑)。最初は役作りも考えていたんですが、ふと、「自分だしなぁ」とたどり着いて。でも、難しかったですね。