『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』日本版ポスター公開

 9月22日公開のドキュメンタリー映画『GODARD CINEMA(英題)』の邦題が『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』に決定し、あわせて日本版ポスタービジュアルが公開された。

 2022年9月13日、ゴダールが91歳で自らこの世を去る直前、第79回ヴェネチア国際映画祭のノンフィクション・クラシック部門で上映された本作。ドキュメンタリーの編集を数多く手掛けてきたフランスの映画監督シリル・ルティが監督・編集を務めた。本編には、『勝手にしやがれ』、『女と男のいる舗道』、『気狂いピエロ』、『彼女について私が知っている二、三の出来事』や『中国女』をはじめ、「ジガ・ヴェルトフ集団」時代から『ゴダールの映画史』まで、ゴダールの作品の豊富な映像の数々が登場する。家族や友人、元パートナーのアンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、アンヌ=マリー・ミエヴィルらによる証言をはじめ、俳優のマーシャ・メリル、ジュリー・デルピー、ナタリー・バイやハンナ・シグラ、映画監督ロマン・グーピル、批評家ティエリー・ジュスらのインタビューが収められている。

 『恋人のいる時間』のメリルは「彼は純粋な魂なの。肉体のない人間だと思う」、『彼女について私が知っている二、三の事柄』のマリナ・ヴラディは「私にとって彼は大切な友達で、ある意味兄妹でもあった」、『勝手に逃げろ/人生』、『ゴダールの探偵』のバイは「偉大な監督で気難しいと言われているけど、私にはとても優しかったし、彼との仕事はいつも幸せだった」とゴダールの素顔を語る。

 公開された日本版ポスタービジュアルには、生涯反逆児であり続けたことを表現する赤色に包まれたゴダールの姿が。また、10年以上の歳月を掛け完成させた映画史と歴史を介した自分史『ゴダールの映画史』より、「映画とは何か? 無だ 何が望みか? すべて 何が出来る? 何かが」というゴダール自身の言葉がキャッチコピーとして添えられた。

■公開情報
『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家』
9月22日(金)より、新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:シリル・ルティ
出演:マーシャ・メリル、ティエリー・ジュス、アラン・ベルガラ、マリナ・ヴラディ、ロマン・グーピル、ダヴィッド・ファルー、ジュリー・デルピー、ダニエル・コーン=ベンディット、ジェラール・マルタン、ナタリー・バイ、ハンナ・シグラ、ドミニク・パイーニ
提供:シネゴドー、ミモザフィルムズ
配給:ミモザフィルムズ
2022年/フランス/フランス語/105分/カラー・モノクロ/原題:Godard seul le cinéma/英題:Godard Cinema
©10.7 productions/ARTE France/INA – 2022

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