『ラストマン』寺尾聰演じる護道清二が怪しい? 41年前の事件の真犯人を考察

森口瑤子、『ラストマン』で永瀬廉の母親役に 最終章に向けて重要な役割を担う

福山雅治主演のTBS日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』に森口瑤子が出演することが決定した。  本作は、全盲の人たらしFBI…

 今後の鍵とされるのが、第5話から登場した京吾の妻・護道汐里(森口瑤子)。旧姓は弓塚。キャストが発表された時には、汐里の登場が本作の最終章に重大なつながりを持たせるといった紹介があった。第6話の清二の誕生日会で、汐里の実家から花が届き、清二が汐里の父を「弓塚先生」と言っていた。先生と言うからには政治家である可能性が高く、次期警察庁長官の妻になるなら政略結婚と考えるのが自然だろう。清二と政界に何か繋がりがあり、それが皆実の両親とも何か関係があるのかもしれない。

 第6話で、清二の誕生日会が行われ、養子として昔溶け込めなかったことを思い出す心太朗という流れがあり、事件が終わり、再び心太朗がスマートウォッチの誕生日プレゼントを届けに行き、清二が「あぁ、そうだ」と戸棚から昔プレゼントされた肩たたき券を取り出し、「引退したら使わせてもらおうと思ってね。1枚頼むよ」と肩を叩いてもらう。何かこのシーンは真相が明かされることを見越しての清二のケジメ的なものに感じた。ただ寺尾聰という俳優は、年齢を重ねてから悪人も演じるので、真相は分からない。

 41年前の事件について、なぜ皆実が真相解明に乗り出したのか。おそらく真犯人に関する噂を聞いたり、当時事件現場で聞いた犯人の声を今になって、パーティーなのか、テレビの中なのか、どこかで聞こえ、実際に鎌田の声を聞いて確認しようと思ったのではないだろうか。つまり、鎌田は真犯人ではないと、その濡れ衣を晴らす手助けに来たと考える。むしろ、鎌田が真犯人から皆実を守った説もあるかもしれない。心太朗をパートナーにしたのも、単に真相に近づくためだけでなく、親に恨みを持つ心を救うため、ある意味恩返し的な意味合いがあるのかもしれない。

 極論で言えば、子供ができなかった皆実家が、鎌田家の子供1人を里子として迎え入れたという、実は2人が兄弟だったという可能性も。さすがにそれはないと思うが、鎌田と皆実の父がどれほどの交友関係にあったのかはまだ分からないが、もし小さい頃に皆実と心太朗が遊んだことがあったり、親が揉めていても皆実が心太朗に優しくしてもらった記憶がどこかに残っていて、それを思い出したのなら、真実を究明し、鎌田と心太朗の心を救いたくなるのが皆実の性格だろう。

 ここまで色々と考察してきたが、最後は日曜劇場らしく、大物政治家などがラスボスとして登場すると予想。サプライズ出演が多い今作では、ラスボスをいったい誰が演じるのか。もしくは素直に、寺尾聰が演じる清二が真犯人となるのか。直接的な関係性はないかもしれないが、これまで解決してきた事件の中に人間模様のヒントが隠されている気がする。

■放送情報
日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:福山雅治、大泉洋、永瀬廉(King & Prince)、今田美桜、松尾諭、今井朋彦、奥智哉、王林、寺尾聰、吉田羊、上川隆也
脚本:黒岩勉
演出:土井裕泰、平野俊一、石井康晴、伊東祥宏
撮影監督:山本英夫
プロデュース:益田千愛、元井桃
編成プロデュース:東仲恵吾
音楽:木村秀彬、mouse on the keys
全盲所作指導:ダイアログ・イン・ザ・ダーク
協力:日本視覚障害者団体連合
製作:TBS
©︎TBS
公式Twitter:@LASTMAN_tbs
公式Instagram:LASTMAN_tbs

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