一気にクライマックス!? 主人公が第1話で死ぬアニメ5選

『GANTZ』玄野計

死亡理由:線路に落ちた酔っ払いを助けようとして、電車に轢かれて死亡

 『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2000年から2013年に渡って連載されていた奥浩哉の同名コミックを原作に、テレビアニメや映画など多くのメディアミックス展開がされている『GANTZ』。

 主人公の玄野計は小学生時代の親友だった加藤勝を地下鉄のホームで見かける。正義感の強い加藤は、線路に落ちた酔っ払いを助けようとするが、1人では抱え上げられず玄野に手伝いを求める。しかし2人はホームに戻り損ね、線路に進入してきた電車に轢かれて死んでしまう。

 目が覚めると、2人は謎の黒い球が置かれた都内のマンションの一室にいた。その部屋には様々な死に方をした死者が集められていた。「星人をやっつけてください」という黒い球「ガンツ」の命令を受けた玄野と加藤は、強制的に外に送り出される。「ネギ星人」「田中星人」「おこりんぼう星人」など、とても残虐性が高い強力な地球外生命体を倒し、点数を稼ぐというミッションを課せられていく。死ぬ前は生きる意味を感じず、日々無気力に生きていた玄野だったが、ミッションを生き抜き、やがて「人を守るために戦う」という正義感溢れる心を見出していく。

『幽☆遊☆白書』浦飯幽助

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死亡理由:道路に飛び出した子どもをかばって交通事故に遭い死亡

 原作は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1990年から1994年にかけて連載された冨樫義博による同名コミック。1992年から1995年までスタジオぴえろによって全112話のTVアニメが制作され、1993年、1994年には2作の劇場版アニメが公開された。北村匠海が主演を務める実写ドラマ版がNetflixで配信されることも決定している。

 主人公である不良少年・浦飯幽助は、子どもを助けようとして交通事故に遭い死んでしまう。その幽助の葬式では、参列した学校の生徒、先生たちでさえ幽助の死を笑っており、幽助の死を悲しんでいたのは、幼なじみの螢子や母親くらいだった。そんな中、いつも幽助に説教をしていた竹中先生が「ビックリしたぞ幽助。お前が子どもを助けたって聞いたときは……おまえがなぁ……しかし、しかしなぜかな……ちっともほめる気がしないのは……」と言っていたり、幽助とナンバーワンを争っていた不良ライバルの桑原が、「生き返れ、チクショオ!! 戻って勝負しろ、コノヤロウ!!」と言っているのを聞き、幽助は自分を必要としてくれていた人たちの存在を知る。また、幽助の死は霊界にとっても予想外の出来事であったため、困り果てたエンマ大王Jr.のコエンマは幽助に生き返るための試練を与える。霊界探偵として蘇った幽助は、桑原や、任務を通して出会った蔵馬、飛影とともに、次々と現れる強敵を倒していく。

 今回は、主人公が第1話で死ぬアニメを5本紹介した。死を経験した主人公は、人生や人間関係、自分自身について深く考え、成長ができたり、死を通して、人々の思いやりや人間性を知ることができる可能性を得ていた。

 人生はいつ終わるか分からない。今回紹介したアニメでも悲しみや切なさが描かれるが、それは現実にもあること。主人公の死を描くアニメはそれを受け止め、生きていくことの大切さについて気づかせてくれる。

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