『マリア・ブラウンの結婚』など上映 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選公開へ
『不安は魂を食いつくす』『マリア・ブラウンの結婚』『天使の影』 の3作品を上映する「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」が7月28日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国順次公開されることが決定した。
37年という短い生涯で40本以上もの作品を手がけ、ヴィム・ヴェンダース、ベルナー・ヘルツォークらと並んで「ニュー・ジャーマン・シネマ」の代表格と称されたライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。そんなファスビンダーが手がけた2本の監督作、『不安は魂を食いつくす』と『マリア・ブラウンの結婚』、そしてファスビンダーが原作・脚本・出演を務め、ダニエル・シュミットが監督した『天使の影』の3作品が劇場公開される。
未亡人の掃除婦と若い外国人労働者を主人公に、愛に起因する苦悩や欺瞞を描き出す『不安は魂を食いつくす』は、今回が日本劇場初公開。第27回カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞した。
また、ファスビンダーが脚本を手がけ、彼の盟友であるシュミットが監督を務めた『天使の影』も劇場初公開となる。さらに、運命に翻弄されながらも、たくましく生き抜く女性の姿を、戦後ドイツの復興とともに描いたファスビンダーの代表作『マリア・ブラウンの結婚』も上映される。
あわせて公開された3作品のメインビジュアルは、「儚き」「女ありて」「落ちる」と各作品を象徴する言葉とともに、物語のドラマティックなワンシーンを切り取ったデザインとなっている。
■公開情報
「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」
7月28日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開ロードショー
【上映作品】
『不安は魂を食いつくす』
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演:ブリギッテ・ミラ、エル・ヘディ・ベン・サレム、バーバラ・ヴァレンティン、イルム・ヘルマン
1974年/ドイツ/カラー/92分
©Rainer Werner Fassbinder Foundation
『天使の影』
監督:ダニエル・シュミット
出演:イングリット・カーフェン、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、クラウス・レーヴィッチュ、アードリアン・ホーヴェン
1976年/スイス/カラー/101分
©Rainer Werner Fassbinder Foundation
『マリア・ブラウンの結婚』
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演:ハンナ・シグラ、クラウス・レーヴィッチュ、ギゼラ・ウーレン、クラウス・ホルム
1978年/ドイツ/カラー/120分
©Rainer Werner Fassbinder Foundation
配給:コピアポア・フィルム
公式サイト:fassbinder-film-2023.jp