東方神起 ユンホが爽やかなCEOに 『私たちの人生レース』は恋も仕事も見逃せない
本作は、「セヨン」を舞台に、ユンジョ、ジェミン、ドンフンがPRの仕事をしながら、上司の難題を解決し、成長していくお仕事物語として展開していきそうだ。その中で、気になる恋愛関係が、ユンジョとジェミンの関係性だ。どうやら2人は、互いに相手を長く思い続けている“両片思い”状態のようなのだ。観ている側は、互いのことを好きだとわかっているので、安心して観ていられる上に、「いつ、どこで、どんなふうに」想いを告げ合うのか、どちらが先に知るのか、2人を邪魔するスパイス役は現れるのかなど、“恋の胸キュン待ち”状態を楽しめる。
恋の胸キュン待ちをしながら進んでいく本作は、現代社会で働く人が直面している、ワークライフバランスやパワハラ、世代間のギャップも描いている。序盤で、ユンジョたちが交わす言葉に「最近の若い子は〜」というような、自分より下の世代を揶揄する言葉が出てくる。若者を批判する言葉は、鎌倉時代の『徒然草』にも書いてあると言われるほど、古今東西、世代間ギャップはつきものだ。それが進化していくということなのだろう。前例のままだと、新たな発見や成長もないままなのではないだろうか。本作で描かれているブラインド採用も、多様性を重視するグローバル社会には不可欠なものとなってきている。韓国ドラマでよく描かれる、学歴社会であることから起きる弊害。本作で、ユンジョはサイバー大学出身者であることについて、「セヨン」の有名大卒の正社員たちから、陰口をたたかれる。だが、ユンジョには、「プロテインパン」をSNSマーケティングによって、大ヒットさせる実力がある。その実力を、「セヨン」でここから発揮していくところが、スカッとする“サイダー展開”となるのだろう。
さらに、ユンジョが「プロテインパン」をSNSで仕掛けていく中で、『ペントハウス』シリーズのキム・ソヨン、映画『エクストリーム・ジョブ』『スペース・スウィーパーズ』のチン・ソンギュ、そして、SF9のロウンの姿を見ることができる嬉しいサプライズも。今後、ユンジョ、ジェミン、ドンフンたちがどんなふうに成長し、恋をしていくのか。「セヨン」を通じて、今の広告業界の世界をどのように垣間見せてくれるのかに期待したい。
■配信情報
『私たちの人生レース』
ディズニープラス スターにて独占配信中(全12話/毎週水曜日2話ずつ配信)
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