原菜乃華、平野綾、小市慢太郎 『波よ聞いてくれ』個性豊かなラジオ局メンバーを深堀り

 金曜ナイトドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)で、小芝風花が演じる主人公・鼓田ミナレと関わる、円山ラジオ局(MRS)で働く制作部アシスタントディレクター・南波瑞穂役の原菜乃華、人気パーソナリティー・茅代まどか役の平野綾、雇われ放送作家・久連木克三役の小市慢太郎。主演の小芝や制作部チーフディレクター・麻藤兼嗣役の北村一輝同様、注目を集めている個性的な顔ぶれの3人を深掘りしてみたい。

 ラジオが大好きで、久連木に憧れてMRSに入社した瑞穂。明るく几帳面かつ優しい性格で、住むところがなくなったミナレを自宅に招き入れた親切な彼女は、ミナレの才能に衝撃を受け、いつかミナレをメインパーソナリティーにして、久連木が放送作家を担当する番組を作ることを目指している。ミナレいわく“50過ぎのオッサン”にかわいらしい瑞穂が片想いしているなんて意外だが、瑞穂は久連木がまどかの番組専属の放送作家のようになっていることが不満で、密かにまどかに対抗意識を抱いている様子。

 そんな複雑な想いを胸に秘めた23歳のAD・瑞穂を演じている原は、子役からキャリアをスタートさせた現在19歳の話題の若手俳優だ。『浅見光彦〜最終章〜』(TBS系)や『タクシードライバーの推理日誌26』(テレビ朝日系)、『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)にも出演。子役として、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(カンテレ・フジテレビ系)や『朝が来る』(東海テレビ・フジテレビ系)などでヒロインや主要キャラクターの少女時代を演じた後、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)や『真犯人フラグ』(日本テレビ系)などにレギュラー出演。

 そして、2022年公開の新海誠監督の大ヒットアニメ映画『すずめの戸締まり』で主人公の声を演じ、一気に知名度を上げた。筆者は『ナンバMG5』(フジテレビ系)の間宮祥太朗の妹役が大好きだったし、子役出身の原に全幅の信頼を置いているが、『波よ聞いてくれ』で瑞穂を演じる彼女の演技の幅の広さに、改めて感心せずにはいられない。

 MRSのお昼の生放送番組『September Blue Moon』を担当する人気パーソナリティーのまどかは、同番組の放送作家を務める久連木とは複雑な関係らしく、瑞穂をヤキモキさせている。まどかは、そんなことは全く気にしていないようだが、ミナレにはやたらと絡み、苛立たせている。

 クールビューティーなまどかに扮し、小芝と舌戦を繰り広げる平野は、2006年に始まった大ヒットアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』でタイトルロールの声を演じて一世を風靡した大人気声優。子ども時代は、児童劇団に入ってCMなどに出演した平野は、2000年にドラマ『多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還』(WOWOW)で俳優デビュー。本作のイメージソングも歌った彼女は、2001年にはアニメ『おとぎストーリー 天使のしっぽ』で声優デビューを果たした。

 声優、俳優、歌手とマルチに活動する中、前出の『涼宮ハルヒの憂鬱』や、2007年開始の『らき☆すた』などで声優としての人気を不動のものにし、2007年には第1回声優アワードにて新人女優賞、第6回東京アニメアワードにて声優賞を受賞。2008年には第2回声優アワードで主演女優賞と歌唱賞を受賞した。

 2010年以降は、バラエティ番組に出演したり、舞台への出演も増え、ミュージカルでも美声を披露している平野。テレビドラマには『ミューズの鏡』(日本テレビ系)、『こんなのアイドルじゃナイン!?』(日本テレビ系)、『声春っ!』(日本テレビ)などに出演し、ドキュメンタリードラマ『ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち』(NHK総合)では歌手の本田美奈子に扮した。『波よ聞いてくれ』のまどかはとても個性的なキャラクターなので、今後の活躍にも期待したい。

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