『王様に捧ぐ薬指』坂東龍汰の登場が波乱を巻き起こす 契約で結ばれた山田涼介との対比も

 羽田綾華(橋本環奈)と新田東郷(山田涼介)の“契約結婚”を描いた『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)。“理想の完璧な夫婦像”を演じながらも、最初は憎まれ口ばかり叩き合っていた2人だが、徐々に少しずつ心を許し合い一緒に住む話まで出てきた矢先、2人の絆が本物なのか見極める試金石となり得る人物が登場する。

 それが、綾華の高校時代の同級生で初恋の相手・神山絢斗(坂東龍汰)だ。物心ついた頃から“絶世の美女”すぎて人生得することよりも損することの方が圧倒的に多く、トラブル続きの人生だった綾華が恋した相手というのはどんな人間なのか、かなり気になるところだろう。しかも、そんなキーパーソンを演じるのが坂東龍汰となれば尚のことだ。

 坂東といえば、成長幅が大きい役どころがここのところ続いているように思える。『ユニコーンに乗って』(TBS系)では、天才プログラマーながら極度のコミュ症の海斗役を好演した。坂東は登場早々、人と目を合わさず、自身が好きなプログラミングについては、専門用語を並べてローテンションで早口で喋り続ける独特な存在感を放っていた。

『ユニコーンに乗って』坂東龍汰の存在感 “かけがえのない同期”西島秀俊との関係に胸熱

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 『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)では、玉響のフルート奏者・庄司蒼役を熱演していたのも記憶に新しい。最初は遅刻魔で掴みどころのないキャラクターだったが、いつの間にか前向きな影響を周囲に与える起爆剤になっていた。天才肌ゆえに周りからあらぬ誤解をされたり、良くも悪くも特別扱いされるばかりで理解されること、分かり合えること、仲間に入れてもらえることを静かに諦めていたり、心の底から夢中になれるものに飢えていたり。そんな傷をそっと心に抱いている役が坂東にはよく似合う。

 『真犯人フラグ』(日本テレビ系)では、主演の西島秀俊と同じ配送会社で働くドライバーの青年役を演じ、全員が怪しく見えてくる作中においてふとした瞬間に見せる表情が意味深で、白熱する視聴者の考察にミスリードを誘っていた。

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