「カリコレ2023」開催決定 アントニオ・バンデラス主演作や『M3GAN/ミーガン』監督作も

 ミニシアター「新宿シネマカリテ」が贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2023」(カリコレ2023) が、7月14日から8月10日の4週間にわたって開催されることが決定した。

 「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション」は、2014年から開催されている、東京・新宿のミニシアター、シネマカリテが贈る映画祭。9回目の開催となる今年も、多彩なジャンルと国境を越えた選りすぐりの新作、旧作、未公開作が上映される。

 2023年のオープニング作品は、東映ビデオが仕掛けるクリエイター発掘プロジェクト「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」で総数309本の企画と脚本から記念すべき第1回作品に選ばれた中村貴一朗監督の『神回』。連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』(NHK総合)でヒロインの弟・桃太郎役を好演した青木柚が主演を務め、『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』『ぬけろ、メビウス!!』などの坂ノ上茜がヒロイン役を務めた。

 さらに日本公開に先駆け新作4作品が上映される。1本目は、世界が直面するエネルギー危機を題材にした中国発のアクション映画『狼群/ウルフパック(原題)』。幼少期から父親にサバイバル技術、特殊戦術と戦場医療の訓練を受けてきたキートンは、謎の死を遂げた父の真相に迫ろうと医療支援を行う人道団体の指示で国境に待ち受けていた傭兵から父の死と関係する情報を得る。時を同じくして、テロ組織が中国の天然ガス田の破壊工作を企てている情報を入手したキートンは傭兵が所属する部隊ウルフパックと共にエネルギー危機を阻止に向かう。そこでキートンが見たものとは。軍事コンサルタントの協力の元、プロフェッショナルな戦術をリアルに描いたミリタリー・タクティカル・アクションだ。

 2本目は、『デスペラード』『マスク・オブ・ゾロ』に出演、さらに6月に公開を控える『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』にも出演するアントニオ・バンデラス主演のアクションスリラー『クーダ 殺し屋の流儀』。共演には、『ブルークラッシュ』『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワースが名を連ねた。

 3本目は、狂気のAI人形を描いた『M3GAN/ミーガン』でメガホンを取ったジェラルド・ジョンストン監督が手がけた2014年のホラー映画『HOUSEBOUND(原題)』。ATM強盗の罪で保護観察処分となった不良娘カイリーは母親の実家で監禁に。案の定、逃げ出そうとするカイリーだったが、この家で度々起こる怪奇現象に見舞われ逃亡もままならなくなる。犯罪を犯したカイリーが戻ってきた事をきっかけにエスカレートする怪奇現象。実は母親が前夫と購入したこの家は、その昔少女の陰惨な事件が起こった曰く付きの家だった。

 そして4本目は、43年の時を経て日本劇場初公開となる4Kリマスター版『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』。ニューギニア奥地の化学プラントで起こった事故で漏洩したガスにより人々が生ける屍と化す。特殊部隊とTVレポーター達は事件の真相に迫ろうとジャングルの奥地へと進むが、その行く手には食人族やゾンビの大群が待ち受けていた。ゴブリン・サウンドが轟く中、残酷の黙示録が繰り広げられる。

 あわせて公開された映画祭のメインビジュアルは、9回目にちなんで9匹の“カリコレうさぎ”が新宿シネマカリテの劇場エントランスで映画祭を盛り上げる中、アリスが鑑賞作品を思案中というポップアート。本映画祭のビジュアルを描き続けているイラストレーターの田中梓による描き下ろしとなっている。

■公開情報
「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023」
開催期間:7月14日(金)~8月10日(木)
開催場所:新宿シネマカリテ (東京都新宿区新宿3丁目37-12 新宿NOWAビルB1F)
入場料金:新作1600円均一(リピート割で1300円)、旧作1100円均一
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公式サイト:https://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2023/
公式Twitter:@cinema_qualite

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