ウルリケ・オッティンガー監督「ベルリン3部作」公開決定 『アル中女の肖像』など上映

 ウルリケ・オッティンガー監督の3作品が「ベルリン3部作」として8月より渋谷ユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。

 精力的に作品を発表しながら、日本では公開される機会が少なかったドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガー。オッティンガーは第70回ベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞。2021年、2022年にはウィーンやベルリンの映画博物館などヨーロッパを中心に、大規模なレトロスペクティブが開催された。美術館やギャラリーでは美術作品の展示が行われ、映画作家として、芸術家として、世界的に再評価の機運が高まっている。

 そして今夏、「ベルリン3部作」と呼ばれる『アル中女の肖像』(1979年)、『フリーク・オルランド』(1981年)、『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』(1984年)を一挙公開。『アル中女の肖像』と『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』は日本の劇場では初めての公開となる。

 あわせて公開されたティーザービジュアルには、『アル中女の肖像』の一場面が切り取られている。

■公開情報
ウルリケ・オッティンガー「ベルリン3部作」
8月、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
配給、宣伝:プンクテ
公式サイト:punkte00.com/ottinger-berlin/
公式Twitter:twitter.com/ottingerberlin

『アル中女の肖像』(国内劇場初公開)
出演:タベア・ブルーメンシャイン、ルッツェ、マグダレーナ・モンテツマ、ニナ・ハーゲン、クルト・ラープ、フォルカー・シュペングラー、エディ・コンスタンティーヌ、ウルフ・ヴォステル、マーティン・キッペンバーガーほか
監督、脚本、撮影、美術、ナレーション:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ペーア・ラーベン
衣装:タベア・ブルーメンシャイン
歌:ニナ・ハーゲン
1979年/西ドイツ/カラー/108分/原題:Bildnis einer Trinkerin/英題:Ticket of No Return

『フリーク・オルランド』
出演:マグダレーナ・モンテツマ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャッキー・レイナル、アルベルト・ハインス、クラウディオ・パントーヤ、エディ・コンスタンティーヌ、フランカ・マニャーニほか
監督、脚本、撮影、美術、ナレーション:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ヴェルヘルム・D・ジーベル 
衣装:ヨルゲ・ヤラ
1981年/西ドイツ/カラー/127分/原題:Freak Orlando
公式サイト:punkte00.com/ottinger-berlin/
公式Twitter:twitter.com/ottingerberlin

『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』(国内劇場初公開)
出演:ヴェルーシュカ・フォン・レーンドルフ、デルフィーヌ・セイリグ、タベア・ブルーメンシャイン、トーヨー・タナカ、イルム・ヘルマン、マグダレーナ・モンテツマ、バーバラ・ヴァレンティンほか
監督、脚本、撮影、美術、ナレーション:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ペーア・ラーベン、パトリシア・ユンガー 
1984年/西ドイツ/カラー/151分/原題:Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse/英題:Dorian Gray in the Mirror of the Yellow Press

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