川谷絵音、映画初主演でチェロに挑戦 Hulu初のオリジナル映画で萩原みのりとW主演
川谷絵音と萩原みのりがW主演を務めるHulu初のオリジナル映画『ゼロの音』 が、4月27日より配信されることが決定した。
Hulu初のオリジナル映画となる本作は、「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」第1回グランプリの老山綾乃監督が、映画初主演となるアーティスト・川谷を主演に迎え、初めて長編作品に挑んだハートフルドラマ。
病によって音楽の道を絶たれた青年が、憧れの人の死に直面したことをきっかけに人生を再生していく模様を描く本作。チェリストの道を諦め、市役所の生活福祉課で働く青年・大庭弦を川谷が演じ、市役所の同僚・上国料いと役を萩原が担当する。
ドラマ『恋のツキ』(テレビ東京系)で演技に初挑戦して以降、演技経験はあった川谷だが、映画の主演は本作が初。今回のオファーを受けた理由について「一番は監督の手紙です。直筆の手紙をいただいて、これはちゃんとやらないといけないと思いました。また、楽器を扱う作品だったことと、ジストニアという自分の身近にある題材を描いていたので、やってみようと思いました」とコメントしている。
共に主演を務める萩原は、「いただいた脚本のラストシーンが好きで、このシーンを演じてみたいというのが一番大きかったです。また、川谷さんが主演と伺って、良い意味でどんな感じになるのか想像ができなくて、是非この作品に参加したいと思いました」と話し、川谷との共演については「川谷さんとは行きの車から帰りの車まで、休憩中もずっとお話しをしていました。その時間のお陰もあって、撮影の時間だけでは埋められない、川谷さん演じる弦さんと自分が演じるいととの距離の詰め方というか、関係性を自然と作ることができたと思います」とコメントした。
川谷は、普段扱う楽器はギターとキーボードで、今回チェロに触ることも初めてだったため、実際にコンサートでチェロを弾くシーンを演じるにあたって、事前に練習し、準備を重ねた。チェロ監修をした奥村景は、川谷のチェロ演奏シーンをみて「チェロとギターは同じ弦楽器の仲間ですが、全然弾いた感覚が違うので最初は川谷さんも苦戦していました。更に今回使われた曲はチェリストでも弾くのが難しい曲です。ですが、二回目のレッスンでは曲をほぼ覚えていて軽く手直しをする程度まで上達していてビックリしました。撮影の時には、曲の雰囲気に合わせ情熱的に演奏するまで仕上がっていて、良い演奏シーンになるのではと楽しみに思えるほどでした」とコメント。川谷は「チェロは、撮影に入るまで毎日弾いていました」と話している。
本作の監督・脚本を担当したのは、「第1回Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」でグランプリを受賞した老山綾乃。オリジナル脚本で長編作品を完成させた老山監督は、主演の2人に関して「チェロを抱きしめる川谷さんをみて、川谷さんにしか『弦』は演じられないと思いました。それに、萩原さんにしか『いと』という人物は捉えられなかったと思います。2人に演じてもらえたことが、脚本・監督の私にとって最大のしあわせでした」とコメントしている。
共演には、朝井大智、奥村佳恵、関谷奈津美、池田良、山野海、駒木根葵汰、片岡礼子、山路和弘が名を連ねている。
コメント
川谷絵音(大庭弦役)
一番は監督の手紙です。直筆の手紙をいただいて、これはちゃんとやらないといけないと思いました。また、楽器を扱う作品だったことと、ジストニアという自分の身近にある題材を描いていたので、やってみようと思いました。チェロは、撮影に入るまで毎日弾いていました。かっこいい海外のチェリストを見つけて、その人の動画を見て参考にしたりしました。監督からの演出に関して「感情を抑えてください」と現場で何度かいわれて、心を見せない役柄なので、感情を出さないように演技をするのが大変でした。監督が、アテ書きとおしゃってくれていますが、僕の中にあるものが形になったのかなと、共感する部分が多かったです。現場のあたたかい空気感が映像に反映されていると思うので、気負わずに観てもらえればと思います。
萩原みのり(上国料いと役)
いただいた脚本のラストシーンが好きで、このシーンを演じてみたいというのが一番大きかったです。また、川谷さんが主演と伺って、良い意味でどんな感じになるのか想像ができなくて、是非この作品に参加したいと思いました。川谷さんとは行きの車から帰りの車まで、休憩中もずっとお話しをしていました。その時間のお陰もあって、撮影の時間だけでは埋められない、川谷さん演じる弦さんと自分が演じるいととの距離の詰め方というか、関係性を自然と作ることができたと思います。たくさんの人の優しさが詰まっている作品です。観終わった後に、周りの人に優しくできたり、誰かのことを大事に思ったり、やさしさが伝染するように広がっていくと嬉しいです。
老山綾乃(監督・脚本)
繊細に物語を捉えて、大胆に演じ、何より上国料いとという人物を愛してくれた萩原さん。なんてことないみたいな顔をしながらも、チェロもお芝居も全力で応えてくれて、作品を力強く引っ張ってくれた川谷さん。ラストシーンは萩原さんと川谷さんのアイデアで、脚本にはない終わり方を迎えました。ほんの些細なことだけど、弦にとっては非常に大きな意味を持つ終わり方になりました。チェロを抱きしめる川谷さんをみて、川谷さんにしか「弦」は演じられないと思いました。それに、萩原さんにしか「いと」という人物は捉えられなかったと思います。2人に演じてもらえたことが、脚本・監督の私にとって最大のしあわせでした。ありがとうございました。
■公開情報
Huluオリジナル『ゼロの音』
Huluにて、4月27日(木)0:00から独占配信スタート
出演:川谷絵音、萩原みのり、朝井大智、奥村佳恵、関谷奈津美、池田良、山野海、駒木根葵汰、片岡礼子、山路和弘
監督・脚本:老山綾乃
制作:東京テアトル株式会社
制作プロダクション:株式会社ステューディオスリー
製作著作:HJホールディングス株式会社
©️HJホールディングス