『スタンドUPスタート』三星兄弟の勝利で爽快なラスト　大陽が投資した人物の再登場も

　「今治療が必要なのはインフラだけではない。この国そのものです（中略）あらゆる可能性を持った人という資産がこの国にはいる」というのは最終プレゼンでの大陽の言葉だが、いつだって青臭く聞こえかねない真っ直ぐな言葉をそのまま届けてくれるのは竜星涼扮する大陽のキャラクターはもちろんだが、小泉演じる大海との比較があったからこそだろう。

　東京英明大学の大学生・三上珠緒（田鍋梨々花）と准教授の河野幸（星野真里）の技術によってインフラの劣化を探知するシステムとしてどう具現化させていくか考えあぐねていたところに、思わぬヒントをもたらしたのもやはり大陽がかつて投資した人物だった。彼が姉妹関係の修復にも一役買ったパティシエ・永野凛子（白石聖）が作ったケーキが、彼女たちらに逆転発想をもたらす。これまで大陽が繋ぎ、紡いできた縁や可能性が鮮やかに花開いていく様は小気味よく、最終回の大団円にふさわしい。

　大陽の前で一瞬だが確かに慣れない笑顔を見せた大海に続き、きっと義知もまた立ち上がり、やり直せるに違いないことを確信させる爽快なラストだった。

■配信情報
『スタンドUPスタート』
TVer、FODにて配信中
出演：竜星涼、小泉孝太郎、吉野北人（THE RAMPAGE）、小手伸也、山下美月（乃木坂46）、水沢林太郎、雨宮天、塚地武雅、安達祐実、戸次重幸、鈴木浩介、高橋克実、反町隆史ほか
原作：『スタンドUPスタート』福田秀（集英社『週刊ヤングジャンプ』連載）
監修：上野 豪（DRONE PILOT AGENCY株式会社 代表取締役）
脚本：モラル、伊達さん（大人のカフェ）
音楽：瀬川英史
主題歌：JUJU「Bet On Me」（ソニー・ミュージックレーベルズ）
企画：狩野雄太
プロデューサー：清家優輝、庄島智之
演出：瑠東東一郎、久万真路、的場政行、松下敏也
制作協力：ファインエンターテイメント
制作著作：フジテレビ
©︎フジテレビ
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