川口春奈&前原瑞樹が『舞いあがれ!』にサプライズ出演した理由 制作統括に狙いを聞く

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第115話に、川口春奈が野口若葉役としてサプライズ出演を果たした。

 3月14日放送の第113話よりその名前だけが先駆けて登場していた「若葉」。祥子(高畑淳子)から船「めぐみ丸」を託された五島の若者として、若葉は祥子の門出となるお別れ会に顔を出す。2分ほどの短いシーンながら、その爽やかな笑顔と真摯な姿勢からは彼女の誠実なキャラクターが、祥子が若葉に向ける眼差しからは描かれていない空白の期間で育まれた信頼の証が見えてくる。

 川口は『舞いあがれ!』の舞台となっている長崎県五島市出身。前期放送の連続テレビ小説『ちむどんどん』に続き、朝ドラへの出演は2作連続となり、『舞いあがれ!』の制作が発表された際から、どこかで協力できるのであればと気にかけてくれていたと制作統括の熊野律時は明かす。

「川口さんに担っていただきたかったのは、島のこれからの未来を担っていく若者でした。祥子が大事にしてきた船だけでなく、島へ来た人におもてなしをするという歴史を繋いでいく存在として出ていただけたらと。若葉の船を受け継ぐ決意によって五島の明るい未来を印象づけていただきました」

 自身のYouTubeでも五島への郷土愛を発信している川口。今回の『舞いあがれ!』の出演を喜んでいたらしく、福原遥や高畑淳子らキャスト陣のなかにも自然と溶け込み、劇中ではネイティブな「およ!」も飛び出している。

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