『大病院占拠』鬼の内通者は駿河か、それともミスリード? 公式サイトのヒントから考察
櫻井翔主演のドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)第6話で、鬼たちの復讐の理由が徐々に明かされた。そして、警察内部の内通者だけでなく、人質内にも鬼がいるという展開に。第6話を振り返りつつ、気になる謎について考察する。
第6話では播磨院長の罪が描かれた
第6話で青鬼(菊池風磨)が要求したのは、1年前に界星堂病院院長の播磨貞治(津田寛治)がホテルオシマで犯した罪を暴くこと。院長は、感染症研究センターの研究員・加賀大輝(橋本悟志)を焼死、小学4年生の日向聡介(森島律斗)も焼死、大学院生の山城琴音(上西星来)は陸橋から落下し行方不明として、3人を交通事故死として隠蔽していた。しかし真実は、事故が起こる前にホテルですでに死んでいたのだった。
また、武蔵(櫻井翔)の娘・えみり(吉田帆乃華)を誘拐した紫鬼の正体は、ホテルの副支配人・対馬勝見(内村遥)だった。院長が遺体を運び出すのを目撃したことから、巨額の口止め料をもらい、宿泊名簿と監視カメラの記録を消去していた。そしてこの件を青鬼に脅され、今回の占拠に協力したことが判明した。
『大病院占拠』鬼たちのなかで勃発した内紛 隠しシェルターは人質の逆襲の一手となるか
“鬼”たちの顔が見えるだけで、ドラマ全体の雰囲気が一変する。『大病院占拠』(日本テレビ系)は2月18日に放送された第6話から後半…
しかし青鬼は「それでお終いですか? 院長はどうして3人の死因を隠蔽しようとしたんですか? 本当の死因はなんだったんですか? もう1人の山城琴音さんはどうして見つかっていないんですか? そもそも院長1人で交通事故の嘘の記録を残すことができるんでしょうか?」と問い詰める。ミッションは失敗したかに思われたが院長を解放。しかし、取調室に呼び出された武蔵の前に院長が爆弾がついた椅子に座らされ「百鬼夜行」で中継。「1時間以内に播磨院長の罪を全て自白させてください」と要求した。
灰鬼と桃鬼の動機も明確に
第1話で「新型ステルウイルス集団感染から3年」という船での集団感染のニュースが映しだされたこと、感染症専門医の甲斐正美(西原亜希)が院長に「あのことを公言する」と口論し、後に甲斐が殺されたこと。それらの事実から、院長が隠しているものが感染関係なのは明白。鬼たちもそれを暴こうとしている。
灰鬼は、界星堂病院の心療内科医で武蔵の主治医の常陸潔(水橋研二)で、桃鬼が娘の常陸亜理紗(浅川梨奈)なのはすでに判明している。今回明らかになったのは、甲斐は潔の内縁の妻であり、亜理紗の母親だったことだ。潔は院長と甲斐が口論をしているのを目撃したわずか2時間後に急性心筋梗塞で亡くなったのが信じられず、院長に殺されたと思っている。その真相を究明するために鬼に参加したと、マスクを取り裕子(比嘉愛未)に告白した。
死因を隠蔽された3人の背景
橙鬼(森田甘路)と茶鬼(大水洋介)兄弟は、“優秀な弟”という言葉を使い、白衣を着た男性の写真を持っている。そのことから、感染症研究センターの研究員・加賀大輝は彼らの弟で間違いないだろう。
白鬼・摂津ゆり子(真飛聖)は、武蔵とえみりの救出劇を見て泣き崩れ、黄鬼・摂津(柏原収史)が抱きしめていたことからも子供を亡くしていることが分かり、日向聡介は摂津の子供だと推測できる。
青鬼はフルネームで山城琴音の行方不明について言及していた。山城は青鬼の恋人か、まだ復讐の目的が明白でない赤鬼か黒鬼に関係する人物だろう。
おそらく死因を隠蔽された3人は、感染した検体として病院に運ばれた。そして鬼たちは病院内にある「例の場所」を探しているが、行方不明の山城琴音の死体(もしくは生きている?)も「例の場所」に保管されていて、それを探しているのだと予想できる。
そして事件を揉み消せるのは警察の上の人物、つまり神奈川県警本部長・備前(渡部篤郎)であり、神奈川県知事・長門(筒井真理子)の権力があってこそ可能になる。鬼たちはここを最後に追求してくるだろう。