黒木華主演『せかいのおきく』本予告公開 こうの史代による描き下ろしイラストも
4月28日に公開される映画『せかいのおきく』の本予告と本ビジュアルが公開された。
本作は、阪本順治監督が自身のオリジナル脚本を映画化した時代劇ドラマ。貧しい時代にたくましく生きる庶民の姿を通じて、人と人のぬくもりといのちの巡り、そしてひたむきに生きる若者たちの姿を描く。
主演を黒木華が務めるほか、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司が共演に名を連ねた。
公開された本予告は、長屋で暮らす武家の娘・おきく(黒木華)が、紙屑拾いの中次(寛一郎)と下肥買いの矢亮(池松壮亮)と雨宿りで出会うシーンから始まる。身分の低さを理由に身を引きながらも、おきくへの想いを胸に秘める中次と、強気に振舞う反面、中次へのいじらしい恋心を隠せないおきく。しかし、ある日、おきくは悲惨な出来事に巻き込まれてしまい、喉を切られ声を失ってしまうシーンが映し出されていく。映像では、おきくの父を演じる佐藤や、長屋に集う人々を演じる眞木、石橋の姿なども垣間見ることができる。
あわせて公開された本ビジュアルは、「両A面」仕様となっており、チラシの片面には、『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』などで知られる漫画家・こうの史代による描き下ろしイラストが描かれている。朝の光が差し込む長屋の裏路地で、桜色の着物を身にまとい、穏やかな微笑みを浮かべるおきくの印象的な場面がモチーフとなっている。
もう一面は実写版で、サントリーウーロン茶中国シリーズ、ユナイテッドアローズ、とらやなどの広告制作およびアートディレクションや、映画『誰も知らない』、『海よりもまだ深く』などの宣伝美術を手がけた葛西薫による、おきく、中次、矢亮の3人が厠の軒先で雨宿りをする印象的なシーンが切り取られたデザインとなっている。
こうの史代のイラストをいち早く見た黒木は、「墨絵のようなモノクロとは対照的な、こうのさんが描くカラーのイラストからは、おきくの真っ直ぐさや強さが滲み出ていて、また新たな世界観を感じられました。このようなかたちで描き下ろしていただくことは初めてなので、とても嬉しいです」とメッセージを寄せている。
■公開情報
『せかいのおきく』
4月28日(金)全国公開
脚本・監督:阪本順治
出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司
配給:東京テアトル、U-NEXT、リトルモア
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