杉野遥亮、榊原康政は「自分の目で見て、感じられる人」 『どうする家康』出演を語る

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』第2回から登場する杉野遥亮のコメントが寄せられた。

 NHK大河ドラマ第63作目となる本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤が演じ、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 杉野が演じるのは、徳川家臣団のクールな貴公子・榊原康政(小平太)。後に徳川四天王の1人となる。

 杉野は本作が大河ドラマ初出演。オファーが来た際の心境について、大河ドラマに出演したい思いはあったものの、時代劇への苦手意識があったそうで、「歴史に詳しくないので、台本を読むのにすら苦労するんです。でも、今回の台本を読んだ時、すごく面白いと思えました。『こういうふうに歴史に触れられたら、もっと歴史を好きになれただろうな』と思うような台本ですし、いただいた企画書もすごくキラキラしていて楽しそうだったんです。『その世界の一部になれるならうれしいな』という気持ちで、引き受けさせていただきました」と意外な事実を明かした。

 実際に現場に入ってからは時代劇への苦手意識もなくなったそうで、「みんなが大河ドラマに出たいと思う理由が、やっとわかりました。美術セットとか、むちゃくちゃすごいんです! スタジオに池があるなんて、僕は初めての経験でしたし、僕が美術部だったらNHKで働きたいと思うくらいです。馬術の稽古や所作にもたくさん時間をいただいて、いろいろなものをもらえている気がしてうれしいです」とコメント。

 現場の雰囲気については、「『どうする家康』の現場はにぎやかだなって思います。僕は切り替えが下手で、不器用なところもあるので、わりとしゃべらずにいるほうですけれど、ふとしたときにコミュニケーションをとれるんです。撮影の合間、殿(松本潤)が写真を撮ってくれたり……、そういう小さな時間で、気持ちが楽になる瞬間があります」と松本の座長ぶりを明かした。

 演じる榊原康政については、「自分の目で見て、感じられる人」と捉えているという。

「最初はなかなか人物像がつかめなかったんですが、今はすごく面白いなと思ってやっています。『殿に忠義を尽くす』ということに関しても、あくまで自分のペースで接するし、自分の気持ちを押し殺すこともしない。実はわりとひょうきんなところもあって、とにかくマイペース。マイペースって、良い意味も悪い意味もあるから、時に生意気に見えることもあるし、特に最初のころは実際生意気なんですけれど(笑)、その根っこには、自分の物差しがちゃんとある。自分をしっかり持っているから、周りに影響されないというか。人や物事を『自分の目で見て、自分で感じられる人』なのかなと。演じるにあたっても、最初は迷っていたけれど、『大事なのはその瞬間、その瞬間、どんな気持ちでセリフを言えるか』というところに立ち返れてきた気がします」

 「自分の目で見て、感じられる人」と捉えた理由については、「どれか一つというより、全体の流れの中でだんだんとです。小平太って、わりと状況を確認するようなセリフが多いんです。そのセリフをなぜ小平太が発するのかなと考えたとき、やがて四天王になっていく人物だから、自分なりに物事を整理したくてこの言葉を口に出しているのかなと感じて。“この状況、自分だったらどうするだろう”と考えているし、考えることそのものを楽しんでいる人なのかなと思っています」と述べた。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

関連記事