『ガンニバル』柳楽優弥、笠松将らのキャラビジュアル公開 大悟と後藤家の特別映像も

 12月28日より配信がスタートした柳楽優弥主演のディズニープラス「スター」オリジナルドラマシリーズ『ガンニバル』のキャラクターポスターと特別映像が公開された。

 本作は、累計発行部数200万部を超える二宮正明の同名コミックをディズニープラス「スター」日本発オリジナルシリーズとして実写ドラマ化したサイコスリラー。『岬の兄妹』『さがす』の片山慎三が監督を務めたほか、『ドライブ・マイ・カー』で第74回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した大江崇允が脚本を手がけ、プロデューサーに『闇金ウシジマくん』シリーズの岩倉達哉、『ドライブ・マイ・カー』の山本晃久らが集結した。

 公開されたキャラクターポスターは、主人公の阿川大悟(柳楽優弥)、供花村を支配する“後藤家”の次期当主・後藤恵介(笠松将)、 大悟の妻・阿川有希(吉岡里帆)と、その娘ましろ(志水心音)、村の秘密の核心に迫るキッカケになる人物・寺山京介(高杉真宙)、そして後藤家の前当主後藤銀(倍賞美津子)、「この村では人が喰われているらしい」という「供花村」の噂の真相を追う阿川大悟とその一家と、物語のカギを握る人物たちを映した全5種類。未だ多くの謎に包まれる本作だが、それぞれの立場によって抱える思いと、その内に抱える狂気にも似た思いに蝕まれていく不穏さを感じさせるキャラクターポスターとなっている。

特別映像(阿川大悟編)
特別映像(後藤家編)

 あわせて公開された特別映像は、狂気に染まっていく警察官・阿川大悟編と、供花村の絶対権力を有する後藤家編の2種。家族を心より愛し、村人に受け入れられ徐々に供花村での生活に慣れていく大悟は、「この村では、人間が喰われているらしい」という常軌を逸した噂と、村で起きたある事件をきっかけに、後藤家、村人全てに疑いを抱き始める。家族を守るためという、“愛”が暴走していき、大悟の心の奥底に潜んでいた狂気を呼び覚ます。家族のために真相を探っていたはずが、徐々に村の謎に魅入られ、捜査を楽しむような素振りを指摘されるほど狂気の渦に引きずり込まれていく大悟の姿を映し出している。そして大きく映し出される「人殺し」の文字、大悟が起こした過去の事件の真相とは。

 そして、大悟と同じく“家族を守る”という使命を持つ恵介。「ワシにとっての人間は、目の前の主らだけじゃ」後藤家の目の前で、当主・後藤銀が言い放つ、この恐ろしいセリフが、後藤家がこの供花村で絶対的な権力を持っている証であり、そんな後藤家を守るという使命を全うしようと、自分たちの一族を詮索する大悟と対立していくことになる。抗えない血に支配され、後藤家の掟を守る恵介の覚悟と葛藤が見え隠れする映像だ。

 阿川大悟が正しいのか、後藤家が正しいのか、一言で表せない本作の魅力について、主演の柳楽は「サスペンス要素もありますが、僕自身は何より家族の再生が(物語の)軸にあるのかなって思いました。大悟の持っているものって、わかりやすい正義というよりは、何かを守ろうとするときに生まれる“狂気”なんですね。そういう一線を越えてしまう危険性って、普通の人にもあると思うんです」とサスペンスや正義など一括りにはできない人間の弱さや、心の闇を生々しく表現した作品と話す。

 また、笠松は「もともといろんな顔を持つキャラクターが好きで、後藤恵介もそのひとり。恵介に関しては一見、怪しいですけど、彼の立場、彼が過ごしてきた環境を考えると、そういう背景が徐々に見えてきます。話が進むにつれて、どの人間の、どの行動が正義なのか、どんどんわからなくなってくると思います」と語っている。

■配信情報
『ガンニバル』
ディズニープラス「スター」にて独占配信中
出演:柳楽優弥、笠松将、吉岡里帆、北香那、杉田雷麟、志水心音、中村祐太郎、吉原光夫、六角精児、酒向芳、中村梅雀、倍賞美津子
原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
監督:片山慎三、川井隼人
脚本:大江崇允
プロデューサー:山本晃久、岩倉達哉
©2022 Disney

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