松下洸平が『アトムの童』で燃やす情熱の“青い炎” 隼人役でもとことんの真っすぐさ

 那由他の情熱がメラメラと燃える赤い炎なら、隼人の情熱は青い炎であるように思う。以前勤めていたSAGASでは、ゲームを単にビジネスとしか考えていない興津(オダギリジョー)に反旗を翻す形で契約直前でそれを断っていた。アトム玩具に転職してから、何度か興津に会う機会があった隼人だが、やはり興津のことをよく思っていないのか、彼に対しては少々嫌味ったらしくなる。表情を変えずに鼻で笑う隼人の顔は、少し怖いものがある。

 アトム玩具を再建するつもりが、全て失ってしまった那由多と隼人。第6話の予告では橋の真ん中で互いに背を向けてしまうふたりの姿が描かれた。ふたりはまた、別々の道を歩むことになるのだろうか。そんなことはないと思いたい。青い炎は、赤い炎よりも温度が高いのだ。那由他の熱意によって火をつけられたそれが、簡単に消えてしまうとは思えない。那由多と隼人の逆転劇に期待しよう。

■放送情報
日曜劇場『アトムの童』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:山﨑賢人、松下洸平、岸井ゆきの、岡部大(ハナコ)、馬場徹、栁俊太郎、六角慎司、玄理、飯沼愛、戸田菜穂、皆川猿時、塚地武雅(ドランクドラゴン)、でんでん、風間杜夫、オダギリジョー
ナレーション:神田伯山
脚本:神森万里江
演出:岡本伸吾、山室大輔、大内舞子、多胡由章
プロデュース:中井芳彦、益田千愛
音楽:大間々昂
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/atomnoko_tbs/

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