『奈落のマイホーム』監督が明かす制作経緯 特別メイキング映像公開

 公開中の映画『奈落のマイホーム』の特別メイキング映像が公開された。

 本作は、2021年に韓国で公開され、初日動員数12万6千人を記録し、その年公開された韓国映画で第2位となったパニックムービー。

 ソウル中心で起こった地盤沈下により突如現れた巨大陥没(シンクホール)は、一瞬で巨大マンションを飲み込み、地下500メートルへと落下させる。建物に取り残されているのは、11年の節約生活を経て、ようやくマイホームを手に入れた、しがないサラリーマンやおせっかいな迷惑隣人などの日常では決して相容れない面々。彼らは、この未曾有の緊急事態からサバイブできるのか。

 監督を務めたのは、『ザ・タワー 超高層ビル大火災』『第7鉱区』のキム・ジフン。『テロ、ライブ』『バトル・オーシャン/海上決戦』などを手がけたVFXチームが参加した。絶体絶命の危機から脱出するため、必死にもがくキャラクターを、『毒戦 BELIEVER』のチャ・スンウォン、『鬼手』のキム・ソンギュンらが演じる。

映画『奈落のマイホーム』メイキング映像

 公開されたのは、キャストとキム・ジフン監督が撮影の舞台裏について語るメイキング映像。監督は企画の始まりについて「2007年に海外で巨大なシンクホールが発生した。建物が中で潰れるほど巨大だった。韓国でそれほど巨大なシンクホールはないが、発生したらどうなるのかと想像してみた」と語る。

 そして想像を思いきり広げた監督と制作陣は、5カ月かけてマンションやプールなど、20以上の巨大セットを作り上げた。キャスト陣が「驚いた」と口を揃えているが、主人公ドンウォンたちが住むマンションのみならず、近隣のマンションを含む町の一角を再現した大規模なセットについて監督は「地下に閉じ込められたキャラクターが自由に動きまわることができるように、いくつものセットを繋げていった」と制作の意図を明かしている。また構造物の揺れを生々しく表現できるよう、ジンバル(撮影時の揺れを低減するカメラに取り付ける機械)の上にセットが組まれたり、終盤の雨により陥没穴が水で満たされるシーンでは、水上のステージにセットが組まれるなど、すべてがリアルに作り出されている。

 激しい揺れに耐え兼ねたドンウォンは転倒しジグソーパズルは無残にもバラバラになり、マンスの「119に電話してください!」の声も、マンションもろとも穴の中に消えていく。地面にひびが入る様子や砂埃、電柱が倒れ火花が飛び散る様子、シンクホールがリアルに描かれた韓国最先端のVFX技術が発揮された映像となっている。

■公開情報
『奈落のマイホーム』
全国公開中
監督:キム・ジフン
出演:チャ・スンウォン、キム・ソンギュン、イ・グァンス、キム・ヘジュン
配給:ギャガ
英題:Sinkhole/2021年/韓国/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/114分/字幕翻訳:根本理恵
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公式サイト:gaga.ne.jp/naraku/
公式Twitter:@naraku_movie

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