『ザ・トラベルナース』中井貴一の“表と裏の顔”が鮮やか まさかの“孤独のグルメ”も

 岡田将生が主演を務めるドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が、10月27日に第2話を迎えた。

 今回のストーリーでキーワードとなるのは「グルメ」。歩(岡田将生)はランチの店で、脳梗塞によって倒れた二階堂日向子(キムラ緑子)を救護することになるが、歩が彼女と意気投合したのが『孤独のグルメ』だった(ドラマではなく、原作漫画の方)。さらに第1話をもって民間病院「天乃総合メディカルセンター」からお払い箱になった看板ドクター神崎(柳葉敏郎)に代わりやってきたスーパードクター神野(六角精児)もまたグルメに目がない尊大な外科医だった。

 二階堂は後遺症から発話も食事もできなくなってしまう。そんな彼女に優しく寄り添ったのが静(中井貴一)。『孤独のグルメ』に出てくる店のモデルになった一つ、赤羽のうな丼屋がもうすぐ閉店になってしまう、絶対に閉店前に食べてほしいーーそう発破をかけてリハビリのサポートに着手する。

 やがて二階堂は病院の大スポンサーである資産家だということが判明するが、静は周りの反対を押し切り嚥下トレーニングを強行。そこには二階堂が静にだけ筆記で伝えていた「食べたいので胃ろうの手術はしません」という思いがあった。また静の父も二階堂と同じように脳梗塞から食べる力を失い、亡くなる1週間前に「死んでもええけえ。カリカリに焼いたベーコンと目玉焼き食わしてくれんかのお」と言葉を残していた。父への後悔が静を二階堂のリハビリに駆り立てていく。

 赤羽のうな丼をモチベーションに、二階堂は胃ろうの手術なしに口から食べられるまでに回復。貴重な白トリュフが入ったという連絡で患者のオペを延期にしてしまうような神野のグルメとはまるで正反対だ。静が二階堂に教えていた赤羽のうな丼屋が潰れるという情報が嘘だったこと、そして神野に白トリュフが入荷したと電話を入れるように裏で糸を引いていたのが静だったというオチも第1話同様スッキリするラストである。

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