『霊媒探偵・城塚翡翠』清原果耶のピュアな魅力全開 “匂い”で犯人を特定し筧美和子を救う

 翡翠(清原果耶)のピュアな魅力が全開となった『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)第2話。大御所推理作家・黒越(阪田マサノブ)の別荘で起きる心霊現象を調べに行くというのに、「BBQができる」と言われるとルンルンの翡翠。「どんな服を着ていけばいいと思います?」と真(小芝風花)に尋ねる姿は、まるで初デートに向かう女の子のよう。香月(瀬戸康史)の頬も、つい緩んでしまう。

 香月と出会ったことで、翡翠は今までに体験したことがない普通の“楽しさ”を知っていく。これまで、真という“殻”に守られてきた彼女に、脱皮の時が近づいているのかもしれない。黒越の別荘でも、同年代の新谷(筧美和子)と意気投合して“友達”を増やすことができた。一緒にお酒を飲み、面白い話をして、たくさん笑い合う。そんな何気ないことが、翡翠にとってはかけがえのない思い出で。真と新谷の2人しか入っていない友達リストを、大切そうに香月に見せる姿は、胸がギュッと締め付けられた。

 彼女はこれまで、どれほどの孤独を抱えて生きてきたのだろう。「私と親しくなった人は、みんな不幸になってしまう」。そんな呪縛にとらわれて、仲良くなりたい人がいても、自ら距離を取ってきたのかもしれない。だからこそ、意を決して新谷との距離を縮めようとする翡翠に、“もう大丈夫だよ”と声をかけてあげたい。

 そう思ったところで、新たな殺人事件が起きてしまう。殺害されたのは、“水鏡荘”の持ち主・黒越。この別荘には、歴代の主を次々と不幸が襲ったという言い伝えがあり、最近も、屋敷のなかの鏡に青い目の白人女性が映っていたとの証言が相次いでいる。一般的な感覚なら、「なんで、そんな別荘をわざわざ……」と思うだろう。しかし、黒越は大御所の推理作家。そんなオカルトさえも、楽しんでいるように見えた。

 そんな黒越と、不倫関係にあったのが新谷だ。鐘場警部(及川光博)らは、「痴情のもつれだろう」と新谷を犯人と決めつけようとする。たしかに、理由としてはいちばんしっくりくるが、翡翠はどうも納得がいかない。“匂い”により、黒越の弟子・別所(入江甚儀)が犯人だと目星をつけていたのだ。

 “友達”を冤罪から守るために、新谷の無罪を訴える翡翠。霊媒で犯人を特定した前回の事件と比べると、「(黒越の死亡推定時刻のあと)匂いが変わっていた」「強い罪悪感が伝わってきた」というのは、わりとふんわりした理由な気もするが……。

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