『鎌倉殿の13人』柿澤勇人×三谷幸喜のタッグだから生み出せた新たな源実朝像

 高校1年生のときに課外授業で劇団四季の『ライオンキング』を観て、シンバの役を演じてみたい決意し、後に難関のオーディションに受かるなんて、まるでドラマのようなストーリーだ。芸の道の厳しさを知る家族に甘くないと言われて、「2年だけ時間がほしい」と訴え、本当に結果を出せるところにもスター性を感じる。

柿澤勇人、挑戦し続ける役者道 『エール』山藤太郎として「長崎の鐘」を歌唱

あなたは覚えているだろうか。第8週「紺碧の空」で2回だけ登場した“あの男”のことを。  NHK連続テレビ小説『エール』第19週…

 朝ドラ『エール』(NHK総合)に歌手・藤山一郎をモデルにした山藤太郎役で出演したのが2020年。譜面に忠実な藤山一郎独特の歌い方をマスターし、撮影に挑んだそうで、あまりにも完璧に再現していたため、藤山一郎の親族の方々に驚かれるほどだったとか。器用で才能があるだけでなく、細かな努力を怠らないという姿勢が彼への評価につながっていく。

 2021年に放送されたドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)のサッカー教室のコーチ、山田元哉役で見せたピュアで少し怪しい役も記憶に新しい。NHK大河ドラマの出演も2012年放送『平清盛』の以仁王役、2014年放送『軍師官兵衛』の森蘭丸役に続き、本作で3作目の出演となる。

 ピュアといえば、気は優しくて力持ちの和田義盛(横田栄司)と実朝の関係性も今後、気になるところ。史実として、実朝は非業の死を遂げることになる。果たして、『鎌倉殿の13人』はそれを一体どう描くのか。そして、柿澤は実朝としてどんな演技を大河史に刻んでくれるのだろうか。

■放送情報
『鎌倉殿の13人』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑
プロデューサー:長谷知記、大越大士、吉岡和彦、川口俊介
写真提供=NHK

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