福原遥、朝ドラヒロインとして届けたい思い 「たくさんの人を笑顔にできるように」

 雄大な空の美しさと青さ、主演の福原遥の笑顔が印象的なメインビジュアルのイメージどおりに、視聴者は爽やかな感動を届けてくれている連続テレビ小説『舞いあがれ!』第3週までの“子供パート”を経て、いよいよ成長した舞を演じる福原遥が登場する。

 すでに数々の出演作で輝きを放っている福原だが、“朝ドラ”ヒロインとしてどんな気持ちで本作に臨んだのか。放送を前に話を聞いた。

「舞ちゃんを演じながら自分も一緒に強くなっている感覚」

ーー2545人の中からオーディションで岩倉舞役を勝ち取りました。改めて、“朝ドラヒロイン”に決まった際のお気持ちを教えてください。

福原遥(以下、福原):本当に心から嬉しかったのですが、最初は実感が湧かないのに涙がずっと出てくる不思議な気持ちでした。ずっと夢に見てきたことでしたし、朝ドラに出演したくて頑張ってきた部分もあったので、今、自分が持っているものをすべて出しきって、観てくださる皆さんに少しでも明るく前向きなメッセージを届けたい思いでいっぱいです。

ーー出演が決まったときの周囲の反応は?

福原:正式に発表されてからは連絡が鳴り止まなかったです(笑)。『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK Eテレ)のスタッフさんとは昔から「朝ドラに出たい!」という話をしていたので、本当に喜んでくれました。周囲の方々が、自分のことのように喜んでくださって、とても嬉しかったです。

ーー連続テレビ小説の『おひさま』を観て俳優を志したそうですね。どんなところに影響を受けたのでしょうか?

福原:『おひさま』を観たのが、学校のこと、お仕事のことでちょうど悩んでいるときだったんです。ヒロインの陽子(井上真央)が、名前のとおり、何があてもいつも太陽のような笑顔で前向きに進んでいく姿にすごく元気をもらって。家族の大切さ、人と人との結びつきなど、多くのことを本作から学んだ気がします。自分の考え方、捉え方ひとつで人生は大きく変えられるんだなって。自分も同じように、作品を観ていただける方の背中を少しでも押せるような存在になりたいなと思っていました。『舞いあがれ!』も、たくさんの愛が詰まった作品です。舞ちゃんが夢に向かって一歩ずつ進んでいく姿、頑張る姿を通して、一緒に前に進んでいくような気持ちをもっていただけたらと思っています。

ーー福原さんが演じる舞はどんなキャラクターだと捉えていますか?

福原:舞ちゃんは幼い頃から周りのみんなが考えていることを感じることができて、相手のことを思いやることができる素敵な人物だと思います。周りの思いを汲み取ってしまうからこそ、自分が合わせてしまう部分もあるのですが、絶対にゆずれない強い部分も持っている女の子で。努力すれば絶対に前に進める、そして強くなれば周りのみんなも笑顔にできる、そんな強くて格好いい気持ちがあるんです。成長して徐々に変化していく舞ちゃんの持つ“強さ”を大切にしたいと思いながら演じています。私自身も、自分に自信が持てず周りに合わせてしまうことがこれまでもあったので、舞ちゃんを演じながら自分も一緒に強くなっている感覚です。すごく楽しく演じさせていただいています。

ーー朝ドラヒロインといえば、撮影の多さ、覚える台詞の多さが有名です。その点はここまでいかがでしょうか?

福原:確かに覚える台詞は多いですが、大変という感覚はあまりないです。それよりも演じることが本当に楽しいです。キャスト・スタッフの皆さんが本当に素晴らしい方々ばかりで、毎日たくさんの刺激を受け取っています。お母さん(永作博美)、お父さん(高橋克典)、お兄ちゃん(横山裕)、ばんば(高畑淳子)と岩倉家のみんなはもう第2の家族のようで、現場でもいろんなことを相談させていただいています。程よい緊張感はありつつ、ホッとできる温かい環境です。

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