『舞いあがれ!』鈴木浩介、高畑淳子との関係は「一切役作りしないで済みました(笑)」
毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演している鈴木浩介よりコメントが寄せられた。
鈴木が演じるのは、役場勤めで、めぐみ(永作博美)の同級生・浦信吾 。祥子(高畑淳子)と家族ぐるみでつきあっている。子どもの一太(野原壱太)たちが舞(浅田芭路)と仲良くしているのを見守り、舞の成長を楽しみにしている。
鈴木は本作の出演について、「“朝ドラ”は祖母が昔から好きで『ひらり』に出演されていた渡辺いっけいさんのファンになって『この役者さんがすごいんだよ』と言っていました。そんなふうに僕の祖父母世代の人たちが、毎朝楽しみに“朝ドラ”を見て初めて知った役者さんを“推し”のように応援していますよね。僕の母親もすごく喜んでくれました。そして、僕の大家さんも喜んでくれました、やったね!って」と周囲の人からも喜ばれたことを明かす。
演じる信吾については、「五島列島の町役場に勤める浦信吾は、田舎によくいるふつうの気のいい人って感じです。僕の母方の実家が福岡の漁師町なんですが、曾祖母やその上の世代は、通りがかっただけの見知らぬ人にもご飯を食べていきなさいと振るまっていたようです。なんとなく五島列島と雰囲気が似ていて、そういったおおらかさや距離の近さを大事に演じていきたいなと思っています。五島列島の人たちならではの気持ちの良さだったり、島特有の緩やかで穏やかな時間だったりが台本の中にも描かれています。ヒロインの舞ちゃんが元気になっていくきっかけになる重要な場所ですから、そういうところが表現できればいいなと思っています。五島ことばは意外と大丈夫です。僕は福岡なので、リズムとか微妙な違いはあると思うんですけど、そんなに変わらない気がします。大阪ことばほど難しくないというか、もし大阪編の方にキャスティングされてたらお断りしてました、いや冗談です(笑)。でも大阪ことばは本当に難しくて、永作博美さんや高橋克典さんはすばらしいと思います。永作さんなんて両方じゃないですか、本当にすごいと思います」とコメント。
また、成長した舞を演じる福原遥については「透明感があって、ふんわり緩やかな時間が一緒にいると自然と流れるような優しい雰囲気があるんです」と絶賛しつつ、撮影中の意外なエピソードを明かす。
「先日、リハーサルでやったシーンで福原さんが『子どものころにこの話をたくさん聞いていたから、覚えてるはずだ』というのを監督に話していたんです。でも台本上は覚えてない設定になっていて、あれほど聞いたんだから覚えてるはずだろうし、覚えてるように演じたいとはっきりと監督におっしゃっていたんです。結局変更されたんですが、変更したことでもっとシーンが面白くなりました。今までのことを踏まえた上で舞ちゃんの人物像が彼女の中で一本芯が通っていることにさすがだなと感じました。高畑淳子さんは劇団の先輩で20代の頃からお世話になっています。これまで数多く共演させていただいているので、ズカズカ言える関係がすでに出来上がっています。祥子と信吾の忌憚ないやりとりも一切役作りしないで済みました(笑)」
最後に視聴者に向けて、「一言一言に心がこもった、時に気持ちがあふれて言えなくなる様なすてきなセリフが散りばめられた作品になっていると思います。『舞いあがれ!』みなさん、どうぞお楽しみに」とメッセージを送った。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK