前作を超える『ユミの細胞たち2』 キム・ゴウン×GOT7 パク・ジニョンで第2章へ
ユミと同じ会社の部署で働くバビはシーズン1ですでに登場しており、シーズン2の予告ポスター公開時には話題となっていた。元カレのウンを越える人が出てくるのか、むしろ新しい恋愛なんて受け入れたくない気持ちでさえあったが、バビによってユミ(と私たち)の閉ざされていた心の扉が少しずつ解放されていく......。
誠実で優しくて謙虚、愛情表現はどストレートで、ずっと見つめていたくなるルックスに甘さと色気が両立する彼を好きにならない理由が見当たらない。完璧な彼氏=パク・ジニョンと思わせるほどマッチした役に猛スピードでハマってしまう。ユミとバビの甘い時間をたっぷりと堪能させてくれるが、2人にとって辛い時間もしっかりと感情移入させてくれる。もうひとつ、見どころとなるのは元カレのウンの登場だ。少し複雑な気持ちになってしまうが、三角関係へと発展していくのかも注目すべきポイントだ。さらに、細胞たちには舌細胞、右手細胞、バービー細胞、アン・デヨン細胞(筋肉質のスーパーヒーロー)などのニューフェイスによる笑いのレベルもバージョンアップしている。
シーズン1との大きな違いは、ロマンスだけでなくユミ自身の人生についてスポットが当てられていることだ。ユミは幼い頃から小説家になるのが夢だった。ユミのようにとりあえず就職して、いつの間にかどこかに夢を押し込めたままの人は多いのではないだろうか。30代も中盤に差し掛かかり、大きな不満はない生活を捨てて新しいことに挑戦するのは容易なことではない。それどころか勇気のいる行動である。だからといって、安定した道も上手くいっている恋愛も必ずや幸せになれるのかといえばイコールではない。ターニングポイントを迎えたユミがどのような決断をして進んでいくのかと同時に、“自らが幸せになる道”を見つける姿は、何かヒントをもらえたような背中を押されて前向きにもなれる。シーズン3も期待したいと惜しむ声が聞かれる傑作をぜひ楽しんでいただきたい。
参考
※ https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000275
■配信情報
『ユミの細胞たち2』(全14話)
Amazon Prime Videoにて配信中
原作: イ・ドンゴン『ユミの細胞たち(ウェブトゥーン)』
出演:キム・ゴウン、パク・ジニョン、アン・ボヒョン、イ・ユビ、シン・イェウン
企画:メリーカウ
制作:スタジオドラゴン、スタジオN
アニメーション制作:LOCUS
(写真はCJ ENM公式サイトより)