岩田剛典、“幸せの定義”を考え直すドラマ『一橋桐子の犯罪日記』を語る

 10月8日から放送されるNHK土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』より、岩田剛典のインタビューコメントが公開された。

 本作は、作家・原田ひ香の『一橋桐子(76)の犯罪日記』を、『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を手掛けた脚本家・ふじきみつ彦が脚色した“終活青春グラフィティ”。

 主人公・一橋桐子は、年金とバイト暮らしの生活も楽ではない中、唯一の希望であった親友が病で亡くなり、哀しみの淵に立っていた。そんな時にテレビで見た、ある逮捕者の供述「楽になるため刑務所に入りたかった」。その一言に心奪われた桐子は、終の住みかを“刑務所”へと設定。「できるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索し始めるのだった。

 主人公・桐子を松坂慶子が演じるほか、岩田剛典、長澤樹、片桐はいり、宇崎竜童、木村多江、由紀さおり、草刈正雄らがキャストに名を連ねている。

 岩田が演じるのは、桐子のパート先の上司で、かつ前科持ちという一癖ある久遠樹。岩田は“ワイルドな役柄”を演じることについて、「普段と全然違うので、そこはすごく新鮮に感じてい ただけるのではと思います。役柄も、これまで演じてきたものと違うイメージなので、ファンの方にも楽しんでもらえるんじゃないかと」とこれまで演じてきたキャラクターとは異なる人物であることを明かす。

 本作のオファーが届いた際、「脚本の面白さに惹かれた」そうで、「親友を亡くしたお年を召した方が、残りの後生をどういう風に過ごしていくのか、また残された時間が限られた中での“幸せの在り方”だったりとか。今回の作品のテーマはある意味、日本における社会問題でもあると思います。高齢化社会においてどのように有意義に時間を使って、人それぞれの幸せをどういう風に見出していくのか、登場人物の複雑な絡み合いでそれを表現していくのだなと思いました」とその魅力を述べた。また、「松坂慶子さんが演じられるというので、ぜひ参加したいなと思えた企画でした」と松坂が主演を務めることも大きなポイントであったとコメント。

 本作の見どころについては、「一言でまとめるのは難しいくらいに、色々な見どころがあるドラマだと思うのですが、本当に現代の日本の社会が抱えるような、人それぞれの悩みだったり、苦しみみたいなものをコミカルに描いている作品だと思いますし、人それぞれの“幸せの定義”を改めてこの作品を通じて考え直すことができると思います。でも基本コメディだと思うので、登場人物それぞれの濃いキャラクター像を楽しんでいただける、見ごたえのある作品になっています。1話をご覧いただければ、『最終話はどんな結末になるんだろう』とその後も毎週楽しみにご覧いただけると思います」とメッセージを送った。

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