『ちむどんどん』人生は何度でもやり直せる 回り道をしてきた賢秀と清恵が暢子の救世主に
経営がうまくいかず、自身の店「沖縄料理ちむどんどん」の一時休業を決意した暢子(黒島結菜)。頼もしい料理人・矢作(井之脇海)とともにメニュー改善に努めると、ある課題点にたどり着いた。それは、沖縄料理に適した美味しいお肉を調達すること。
『ちむどんどん』(NHK総合)第111話では、暢子たちの前に一人の救世主が現れる。
東京では入手困難な、冷凍ではない皮付き肉。暢子が希望する豚肉を持って現れたのは、猪野養豚場の一人娘、清恵(佐津川愛美)だ。賢秀(竜星涼)に自身の過去を知られ、家出中の清恵は暢子のお店の近くにあるスナックで住み込みのアルバイトとして働いている。
買い出しの帰り、清恵の目に留まったのは「ちむどんどん」という看板。以前、賢秀からやんばる出身の妹が東京に出したと聞いていたお店の名前と同じだった。賢秀に会いたい気持ちが彼女をお店に導いたのだろうか。
暢子と歌子(上白石萌音)はまさか兄が探している人とは思わず、清恵と初対面。沖縄そばなどを振る舞い、アドバイスを求める。清恵はすべて美味しく料理を平らげたが、強いて言えば……と、豚肉を不満点として挙げる。
そこで、たまたま買ったばかりの皮付き肉を「よかったら使ってみて」と暢子に差し出す清恵。それは猪野養豚場が豚肉を卸している知り合いの肉屋で買ったものだった。
一方その頃、賢秀もまた暢子の店を訪れようとしていた。しかし、それをたまたま智(前田公輝)が目撃。お店が立ち行かず、暢子がピンチだと賢秀が知ったらまた余計なことをしかねない。そう判断した智が入店を阻止したことで、奇しくも賢秀と清恵の再会が叶わなかった。だが、賢秀を店から遠ざけるためについた智の嘘が再び引き合わせる。