のん、役者業は「一生現役！」　デビュー当時からの変化、そして30代への意気込みを語る

「昔は“周りはみんな敵”のように思っていました（笑）」

ーー“好き”を貫き続けるミー坊は、周りの人たちにも変化を与えていきますが、のんさんにとって、昔から変わらず“好き”を貫き続けていることはありますか？

のん：幼稚園の頃から好きなのは絵を描くことですが、中学生ぐらいの頃からは演技もずっと“好き”で貫き続けています。演技は、自分が“生きている”と感じる瞬間を得られる、一番の存在だなと思います。

ーー演技を始めた頃と今を比較して、のんさんの中で何か変わったことはありますか？

のん：あまり変わってないと思います。でも、昔より丸くなった気はしますね（笑）。当たり前ですけど、高校生の頃とかは、やっぱり周りに大人しかいなかったので、緊張もしますし、“周りはみんな敵”のように思っていました（笑）。昔は尖っていたんですね。

ーーそんなのんさんも先日29歳になられて、20代最後の1年に突入しました。

のん：のんになってからは、ずっと何かをやっていたなという感じがありますね。自分の作ったプロジェクトも並行してやっていますし、音楽をやったり、アート展をやったり……その中で演技のお仕事もやらせていただいているので、すごく充実した20代だったかなと思います。

ーー体感としてはあっという間ですか？

のん：あっという間のような、長かったような……（笑）。もうてんこ盛りだったので。でもおもしろかったですね。

ーーいろいろな活動をされている中で、のんさんにとって“演技”とはどのような存在でしょうか？

のん：“基盤”ですね。自分は一生役者だと思って上京して、俳優になったので、ずっと演技をしていく人だというのは変わらないと思っています。役者のお仕事でたくさんの人に知ってもらっているので、そこは揺らがないかなと。

ーー30代になってもそこは変わらないと。

のん：そうですね。一生現役！　でも、30代になったらカッコいい役をいっぱいやっていきたいなと思います。まだ子どもだと思われているんじゃないかなっていうときがよくあるので（笑）。“子ども心を大事にする”という自分の信念があるので、それはそれで嬉しいんですけど、30歳になるまでに、もっと自分の意志とか、自分の中のカッコいい部分をもっともっと出していけたらいいなと思います。

ーー今日はありがとうございました。

のん：こちらこそありがとうございました。この作品はすごく希望が持てる話なので、みなさん是非観てください！　今年は『さかなのこ』を観て、みんな自分の“好き”に自身を持って、2022年下半期をスタートしてください！　頑張っていきましょう！

■公開情報
『さかなのこ』
TOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開中
出演：のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、さかなクン、三宅弘城、井川遥
原作：さかなクン『さかなクンの一魚一会 ～まいにち夢中な人生！～』（講談社刊）
監督・脚本：沖田修一
脚本：前田司郎
音楽：パスカルズ
主題歌：CHAI「夢のはなし」（Sony Music Labels）
製作：『さかなのこ』製作委員会
制作・配給：東京テアトル
©︎2022「さかなのこ」製作委員会

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＜応募締切＞
9月24日（土）