『テッパチ!』桐山漣に抱きつく町田啓太の後輩力 嫌味っぽい野村に歩み寄れるか?
国生宙(町田啓太)と馬場良成(佐野勇斗)を中心に、陸上自衛隊の青年たちの成長と熱き思いを描いた水10ドラマ『テッパチ』(フジテレビ系)。第8話は、金子慎也(桐山漣)を中心に、大木班の絆を深める展開となった。
部隊編がスタートした先週の放送で、新入りの国生と馬場に対して少々手厚すぎる歓迎をした大木班の先輩たち。金子はそのうちの1人だ。
班長でアツい男の大木隆之(久保田悠来)や、少々嫌味っぽい野村晴樹(結木滉星)に比べると親しみやすい印象がある。実際に、今話の冒頭にも後輩たちと楽しげに話す描写があった。国生と馬場、そしてその場に居合わせた彼らの自衛隊候補生時代の仲間・西健太(藤岡真威人)に対してパチンコの戦利品をにこやかに分け与えていた。ここで国生を“チュウボウ”、馬場を“馬場ちゃん”と愛称で呼んでいた金子。彼の人当たりの良さに確信を持てた1コマだった。
これだけ聞くと“推せる”と思える金子だが、実はギャンブル好きな一面があり、かつて結婚していた理恵(三倉茉奈)と離婚した理由は、金子の借金が原因だった。しかし、理恵とそのもとで暮らす7歳になる娘・花音(宮地美然)とは未だに仲睦まじい様子。国生など仲間たちは金子の復縁に期待するが、金子にはもう1つの問題が待ち受けていた。
それは、金子が35歳でありながら、いまだ昇任試験に合格しておらず、次の結果次第ではリストラされる可能性があるということ。この事実を受けて、桜間冬美1尉(白石麻衣)は金子にラストチャンスの通告をし、国生にも「模擬試験として」ということを念頭に置いた上で同じ試験を受けさせたのだ。
これを受けて、国生と金子は勉強に励むようになる。しかし勉強を得意としていない金子にとって、それは簡単なことではなかった。そのことを察した国生は、馬場に金子に勉強を教えるように依頼する。しかし、これを金子は「見下されている」と受け取ってしまい、馬場に対していらだちを見せた。もちろん、国生も馬場も良かれと思ってやったことに違いない。だからこそ、間違ったことはしていないのにもかかわらず馬場は怒られ、そして馬場をかばって10歳年上の先輩・金子と本気で言い合う国生の姿はなんとも辛いものがあった。