新垣結衣、『劇場版コード・ブルー』で見せた真骨頂 役への共感力と解像度の高さが武器に
新垣は常に「好感度ランキング」や「好きな女優ランキング」で上位に来ることが多いが、彼女の演技について語られることはあまり多くはない。『コード・ブルー』で感じられるのは、新垣が丁寧に役と向き合いながら演じている女優であるということだ。新垣は公式サイトのインタビューで「共感できるところが凄くたくさんありました。『かといって、薄い存在にはしたくない』とも(監督が)おっしゃっていたので、そこをどうしたらいいか、っていうのは悩みどころでもありますが(笑)、共感できる部分に関しては素直に表現していければいいなと思います」と白石の印象について答えていた(※)。
白石は自己主張が少ない分、その時々の表情や仕草に加えて、内面が重要となる役なだけに誰にでも務まるというわけではない。新垣はそうした役の特徴をしっかりとキャッチして、自然に表現するのがとても上手いのだ。新垣の真骨頂はキャラクターへの共感力とそれを高い解像度で再現できる演技力なのではないかと思う。
劇場版で描かれるのは、航空機緊急着陸と巨大フェリー衝突というこれまでに類を見ない大規模な事故。スタッフリーダーとして多くのフライトドクター候補生を抱える立場にいる白石は、新人の頃と比べものにならないほどに成長し、そして同時に多くの悲惨な経験もしている。白石の成長と演じる新垣の変化を感じられるのもシリーズ作品ならではだ。かつてない難題に救命救急センターの一員としてどう乗り越えていくのか、そして『逃げるは恥だが役に立つ』とはまた違う、新垣演じる白石にも注目してほしい。
参考
※ https://www.fujitv.co.jp/codeblue1st/interview/02.html
■放送情報
『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』
フジテレビ系にて、7月23日(土)21:00~23:40放送
出演:山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、成田凌、新木優子、馬場ふみか、新田真剣佑、かたせ梨乃、山谷花純、丸山智己、杉本哲太、安藤政信、椎名桔平
監督:西浦正記
脚本:安達奈緒子
音楽:佐藤直紀
プロデュース:増本淳
制作プロダクション:シネバザール
製作:フジテレビジョンほか
(c)2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会