賀来賢人&浜辺美波、『金の国 水の国』声優に決定 敵国同士の2人が偶然出会う特報映像も

 賀来賢人と浜辺美波が映画『金の国 水の国』の声優を務めることが決定し、あわせて特報映像が公開された。

 本作は、ある時代のどこかにある隣り合う仲の悪い2つの国を舞台に、A国の姫・サーラとB国の青年・ナランバヤルが偶然出会い、国の未来のために“夫婦役”を演じているうちに恋に落ちていく物語。同名コミックスは発行部数は40万部を超えており、原作者の岩本は「このマンガがすごい!」ランキングで2017年は本作、2018年は『マロニエ王国の七人の騎士』(小学館)で1位を獲得しており、連続して異なる作品で1位(オンナ編)を獲得した唯一の作家だ。

 監督を務めるのは、アニメ『ちはやふる』『俺物語!!』の渡邉こと乃。脚本は『HUGっと!プリキュア』シリーズの構成を手がけ、ドラマ『コウノドリ』(TBS系)、『マッサン』(NHK総合)を手がけた坪田文が担当する。アニメーション制作は『サマーウォーズ』『ちはやふる』のマッドハウスが担当し、川尻善昭や、『NANA』『ちはやふる』『カードキャプターさくら』で監督を歴任してきた浅香守生、『ダイヤのA』『若おかみは小学生!』の増原光幸なども制作に携わる。

 賀来が演じるのは、バイカリ国随一の賢さを誇る建築士で、口が達者なお調子者で猫にオドンチメグという名前をつけて大事にしているナランバヤル。浜辺は、アルハミト国の第93王女で食べることが大好きで、おっとりした性格で人にも犬のルクマンにも怒れないくらい気がやさしいサーラを演じる。賀来は、『ライオン・キング』(2019年)のシンバ役、『きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』(2021年)に続く3作目の声優挑戦に、「原作の素晴らしい世界観と、豊かなキャラクターにとにかく魅了されました」と語り、「ナランとサーラの不器用さと真っ直ぐな気持ちは、観て下さる方々の心に間違いなく響くはずです。僕自身も芝居をしながら動悸が止まりませんでした(笑)」と、キャラクターに魅了されながらのアフレコ収録であったことを告白した。

 浜辺も、声優は『HELLO WORLD』(2019年)、『名探偵コナン 緋色の弾丸』(2021年)に続く3作目の挑戦。「心があたたかな物語で包まれ、やさしい気持ちをお裾分けしてもらった」と台本を読んだ際の感想を語り、「(アフレコで)行き詰まったときに気持ちを明るくしてくれたのは、サーラとナランバヤルの人間性、賀来賢人さんの存在、そして何より登場する犬のルクマンと猫のオドンチメグの可愛らしさでした」と、声を吹き込む際に助けになったのはキャラクターの魅力と賀来の存在であったことを明かした。

 プロデューサーの谷生俊美は、「個性強めのキャラクターを生き生きと説得力を持って演じられる」力量を持つのは賀来しかいないと考え、オファーした。実際にアフレコ現場で第一声を聞いたときは「ナランバヤルそのもの」と驚き、賀来のキャラクターの読み込みに感銘を受けたことを明かした。また、サーラについて「ほんわかとした柔らかさと内に秘めた意思の強さを持つサーラは、その性格を表現するセリフ回しはもちろん、量も非常に多いので、演じるのが大変なキャラクター」なので、キャスティングの難航を覚悟したと語る。しかし、浜辺が作り上げたサーラの声を聞いたときは、「サーラは、こんな声だったんだと心からの納得感に満たされたのを覚えています。サーラは浜辺さんしかいなかったと思います!」と感動したと語り、賛辞を送った。 

映画『金の国 水の国』特報

 あわせて公開された特報映像は、決して出会うはずのない敵国同士の2人のナランバヤルとサーラの偶然の出会いから始まる。さまざまな出来事を経てだんだんとお互いを意識し始めているような表情の変化や、ナランバヤルがサーラに“大切な言葉”で呼び掛けるシーンでは、2人の真剣な表情も映されている。ナレーションは、学生時代に岩本作品に一気に魅了され、以来ファンを公言している声優の斉藤壮馬が務めた。

コメント

賀来賢人(ナランバヤル役)

オファーを頂き、大変光栄と共に恐れ多い気持ちでいっぱいです。
原作の素晴らしい世界観と、豊かなキャラクターにとにかく魅了されました。
ナランとサーラの不器用さと真っ直ぐな気持ちは、観て下さる方々の心に間違いなく響くはずです。
僕自身も芝居をしながら動悸が止まりませんでした笑
沢山の方にこの素敵な物語が届きますように。是非劇場にお越しください。

浜辺美波(サーラ役)

サーラとナランバヤルがなんとも愛おしく、2人の幸せをとにかく願っていました。
心があたたかな物語で包まれ、やさしい気持ちをお裾分けしてもらった気がしました。
映像も音楽もアフレコをしながら感嘆の声が漏れてしまうほど美しく、この作品に携わることができる喜びを感じながら、制作スタッフの皆さまにたくさんのお力をお借りしながら奮闘した思い出があります。
行き詰まったときに気持ちを明るくしてくれたのは、サーラとナランバヤルの人間性、賀来賢人さんの存在、そして何より登場する犬のルクマンと猫のオドンチメグの可愛らしさでした。
悶えてしまうくらい愛らしいので、劇場で堪能するのがたのしみです。
私自身まだ完成したものを拝見していないので、金の国水の国の世界に劇場で浸ることがとてもたのしみです。
ぜひ皆さまもたのしみにお待ちくださいませ。

谷生俊美プロデューサー

【ナランバヤル役の賀来賢人について】
ナランバヤルはお調子者でありながら、冷静に物事を見極める知力や人並外れたコミュニケーション力を持っています。個性強めのキャラクターを生き生きと説得力を持って演じられる役者さんを想像したとき、賀来さんにお願いできれば、と思いました。アフレコ現場で第一声を聞いたときは、ナランバヤルそのもので驚きました! ナランというキャラクターの
魅力を見事に読み取っていただき、素晴らしい演技で作品を引っ張っていただき、本当に感謝です。

【サーラ役の浜辺美波について】
ほんわかとした柔らかさと内に秘めた意思の強さを持つサーラは、その性格を表現するセリフ回しはもちろん、量も非常に多いので、演じるのが大変なキャラクターだと思います。浜辺さんの作られたサーラをアフレコ現場で聞き、繊細な感情の揺れまでも再現した多面的な表現に、一気に惹きこまれました。サーラは、こんな声だったんだな、という心からの納得感に満たされたのを覚えています。サーラは浜辺さんしかいなかったと思います!

■公開情報
『金の国 水の国』
2023年春、全国ロードショー
出演:賀来賢人、浜辺美波
原作:岩本ナオ『金の国 水の国』(小学館フラワーコミックスαスペシャル刊)
監督:渡邉こと乃
脚本:坪田文
アニメーション制作:マッドハウス
アニメーションスーパーバイザー:増原光幸
製作幹事:日本テレビ放送網
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)「金の国 水の国」製作委員会
公式サイト:kinnokuni-mizunokuni-movie.jp
公式Twitter:@kinmizu_movie

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