小川あん、田中俊介ら出演『スウィートビターキャンディー』7月公開 予告編&ポスターも

 中村祐太郎監督の新作映画『スウィートビターキャンディー』が7月15日に下北沢K2、池袋シネマロサほかにて全国公開されることが決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。

 本作は、第29回東京国際映画祭に出品された『太陽を掴め』(2016年)で劇場長編デビュー、『女流闘牌伝 aki-アキ-』(2017年)で商業映画デビューを果たした中村監督が、小寺和久と共に脚本を手がけたオリジナル作品。

 主演のサナエを演じるのは、濱口竜介監督『天国はまだ遠い』(2016年)、坂下雄一郎監督『ピンカートンに会いにいく』(2018年)などに出演、舞台『目頭を押さえた』で主演を務めた小川あん。サナエが恋をする男を演じたのは、主演を務めた『カナリア』(2005年)で第60回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞した石田法嗣。さらに、『タイトル、拒絶』(2020年)、Netflix映画『彼女』(2021年)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)に出演する田中俊介や、『わたし達はおとな』(2022年)の清水くるみらが顔をそろえた。

 サナエ(小川あん)は、今年に大学受験を控えている女子高生で、同性のグループや他人と交わるのが少し苦手。“大人にならなくちゃ”と、自分でも思ってはいるけれど、中々うまくいかない。夏休みになり東京の大学に通っている姉が帰ってくると、サナエも受験を控えている手前、両親の都合で家に家政夫を雇うことになるが、家政夫の裕介(石田法嗣)は、無骨で少し恐く感じ、周りの人たちも謎が多いと言っている。しかし、サナエは彼を知っていくうちに、どこか自分と似ている部分や、重なる思いに気づき始める。それは、彼女の“甘い”初恋であるとともに、裕介の“苦い”思い出を巡る旅の始まりであった。

映画『スウィートビターキャンディー』予告編

 公開された予告編は、人と馴染めないサナエのもとに、どこか謎めいた家政夫の裕介が現れるシーンから始まる。裕介は、何か知らない過去を抱えているようだが、そんな彼にサナエがどんどん惹かれていく様子が映し出されている。

 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、サナエがこちら側をじっと見つめ、「私が守ってあげたい」というキャッチコピーが添えられている。

中村祐太郎監督 コメント

皆様、大変長らくお待たせ致しました。
撮影から4年越しで公開されることとなりました。
お世話になった方々には、今日に至るまでに大変な辛抱を強いらせることになったことをお詫び致します。
そして、もうすぐではありますが“奇跡の作品”を、是非ご堪能頂けたらと思います。
今も歌い継がれ、語り継がれるあの名曲が、トレーラーハウスでレコーディングをしていたように、振り返れば僕の制作日誌では、宅録から始まり、宅録で終わりました。
1ミリも妥協を許さなかったこの作品を、是非目撃して頂けたら幸いです。

■公開情報
『スウィートビターキャンディー』
7月15日(金)より、下北沢K2、池袋シネマロサほか全国公開
出演:小川あん、石田法嗣、田中俊介、清水くるみ、松浦祐也、町田マリー、蒼波純、若杉凩、片岡礼子
監督:中村祐太郎
脚本:小寺和久、中村祐太郎
主題歌:町あかり「そういう風の吹きまわし」 
エグゼクティブプロデューサー:大高健志
企画・プロデュース:中村祐太郎、宮田雅史
製作・配給:MotionGalleryStudio
2022/日本/107分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー/デジタル
(c)MotionGalleryStudio

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