ディズニー製作『デッドプール』第3作は“変わらず”R指定になる予定 脚本家がコメント

 ライアン・レイノルズ主演のマーベル映画『デッドプール』第3作は、これまでと変わらず、過激なジョークやバイオレンスアクション満載のR指定映画になりそうだ。

 『デッドプール』シリーズはこれまで、2016年に第1作『デッドプール』、2018年に『デッドプール2』が公開され、いずれも世界興収7億8000万ドル以上と、大きな成功を収め、続編を待望しているファンも多い。これまで20世紀フォックスが製作(配給)を務めていた同シリーズだが、2019年にディズニーが20世紀フォックスを買収したことにより、『デッドプール』第3作は、ディズニー(マーベル・スタジオ)のもとで製作される、シリーズ初の作品となる。監督を務めるのは、レイノルズと『フリー・ガイ』(2021年)、『アダム&アダム』(2022年)でタッグを組んだショーン・レヴィ監督ということもあり、2人の再タッグに期待する声も集まっている。

 このような経緯からファンの間では、次作の『デッドプール』について、ディズニーのもつ世界観の中で、これまでの『デッドプール』シリーズのもつ世界観がどのように保たれるのか、『デッドプール』の作風が変わってしまうのではないかと心配する声もあがっていた。

 そのような中、シリーズ前2作品(『デッドプール』、『デッドプール2』)に引き続き、脚本を務めるレット・リースとポール・ワーニックは、『デッドプール』第3作について、The Playlist のインタビューで語り、「『デッドプール』は『デッドプール』のまま」であることを述べている。

 リースは、ディズニーによる20世紀フォックスの買収を「結婚」と表現し、「2つの異なるユニバースの融合は、決して簡単なものではありませんが、素晴らしい挑戦であり、ハイクラスな問題でもあります。なので、楽しみながら取り組んでいます」と述べ、『デッドプール』を「偉大なものにしたい」想いを述べた。

 また、「彼ら(ディズニーの人々)は、自分たちのやり方で物事を進めるのです。私たちは、自分たちのやり方で進めることに慣れていたので、その辺りの違いはあります。しかし、マーベルが信じられないほど協力的であるのは晴らしいことです。彼らは、デッドプールをデッドプールのままにしておく意向なのです」「あるジョークが『それはやり過ぎ』と言われるようなこともあるかもしれませんが、今のところサポートしかありません」と語り、加えて「デッドプールはデッドプールのままでいい。“ディズニー映画化された”『デッドプール』ではないのです」と、今後の作品についての意向をコメントした。

 また、『デッドプール』第3作は「R指定のままであるのか」問われたリースは、「そうですね、作品のトーンをめちゃくちゃにすることはないでしょう。絶対とは言い切れませんが、常にR指定の可能性があるつもりで進めています。(R指定のまま)変わらないと思います」と答えており、次作も引き続きR指定映画となる可能性を示唆した。

 また、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギも以前、Colliderインタビューにて、「(『デッドプール』第3作は)R指定映画になる予定」と語っており、また、「(デッドプールは)MCUの中で非常に異なるタイプのキャラクター」となることを述べ、『デッドプール』の次作が、R指定映画かつ、MCU作品として製作される予定であることを明かしている。

 脚本家(リース)とファイギのコメントから、ディズニーのもと新たに始動する『デッドプール』も、これまでの『デッドプール』がもつ世界観が大きく変わらないことが予想される。

 現時点での『デッドプール』第3作の公開予定日は未定である。

参考

https://variety.com/2022/film/news/deadpool-3-rated-3-disney-family-friendly-1235286184/
https://theplaylist.net/deadpool-3-writers-say-the-film-is-staying-r-rated-marvel-wont-make-a-disney-fied-deadpool-20220606/

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