『恋マジ』松村北斗が初めて見せた余裕のない態度 要がひた隠しにしていた過去も明らかに

 要に助けられたのは響子だけじゃない。専門学校を卒業し、就職もせずにフラフラしていた柊磨もまた、要と出会って働くことの楽しさを知った。「今ではこの店が俺の家だと思っている」という言葉から、柊磨がどれほど「サリュー」を愛しているかが伝わってくる。そして、そんな自分の過去や本音を純に打ち明けたのは、彼が初めて真剣に恋をした証拠だ。純を見つめながら、「この店を譲ってほしいって親父に言ったら何て返事するかな?」と問いかけた柊磨は背中を押してほしくて甘えたように見えた。

 恋愛は弱みを見せ合うこと。恋は相手の表面的な部分に惹かれて始まるが、一緒に時間を過ごすことで見えてくる相手の弱さやダメなところも“愛しい”と思えるかどうか。柊磨は純の意外に心配性なところ、純は柊磨の抱える心の葛藤を知った。お試しから始まった二人の恋は、互いに振りかかる困難を共に乗り越えて本気になりつつある。

 だが、柊磨の母である真弓(斉藤由貴)の登場で一気に暗雲が立ち込めた。前話のラストで柊磨を「恋人」と称していた真弓だが、息子の本当の恋人である純を挑戦的な瞳で見つめる彼女は“母親”ではなく、“女性”の顔をしている。

 「口がすごく上手くて、気持ち悪いくらい愛想がいいし。だけど何考えてるかよくわかんない、なんかちょっと不気味な感じ」。純がアリサたちに語った次郎の印象は、そのまま出会ったばかりの頃の柊磨にも当てはまる。真弓は柊磨を通して、かつて愛した次郎の姿を見ているのではないだろうか。次週第7話では、柊磨を巡って純と真弓の間でバトルが勃発する。

■放送情報
『恋なんて、本気でやってどうするの?』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:広瀬アリス、松村北斗、西野七瀬、飯豊まりえ、岡山天音、小野花梨、安藤ニコ、長田成哉、牧野莉佳、三浦りょう太、戸塚純貴、味方良介、アキラ100%、古川雄大、香椎由宇、斉藤由貴、藤木直人ほか
脚本:浅野妙子
演出:宮脇亮、北川瞳
音楽:吉俣良
主題歌:あいみょん「初恋が泣いている」(unBORDE/Warner Music Japan)
挿入歌:SixTONES「わたし」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデュース:米田孝、高石明彦(※「高」はハシゴダカが正式表記)
制作協力:ジ・アイコン
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimaji/

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