夢枕獏×谷口ジローの同名漫画をフランスでアニメ映画化 『神々の山嶺』7月8日公開決定

 フランスのアニメーション映画『神々の山嶺』が7月8日に公開されることが決定し、あわせてと特報映像とビジュアルが公開された。

 本作は、夢枕獏のベストセラー小説を谷口ジローが漫画化した『神々の山嶺』を、故・谷口も製作に参加し、7年の歳月をかけフランスでアニメ映画化したもの。物語は「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」という登山史上最大の謎に迫りながら、孤高のクライマー・羽生と、彼を追うカメラマン・深町が、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く。アニメ映画『ウルフウォーカー』の製作チームが、命がけの登攀シーンを限界までリアルを追求し映像化。フランスでは300を超える劇場で上映され13万人超の動員を記録している。全世界ではNetflixが配信権を獲得するも、日本ではスクリーンでの公開が決定した。

 原作小説『神々の山嶺』(集英社文庫/角川文庫)は、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。同作を漫画化した『神々の山嶺』(集英社文庫)も2001年に第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞している。

 また本作は、原作国である日本でのみ吹替版が上映される。ブラッド・ピットの吹き替えや『機動戦士ガンダムZZ』『ポケットモンスター』などのアニメで知られる堀内賢雄が主人公のひとり深町誠の声を担当。孤高のクライマー羽生丈二の声は、『攻殻機動隊』『ブラック・ジャック』などのアニメから世界的人気ゲーム『メタルギアソリッド』シリーズのスネークなどで知られる大塚明夫が務める。そのほか、羽生の後輩・文太郎役を『鬼滅の刃』の逢坂良太、羽生の行方の手がかりを握る涼子役を『THEIDOLM@STER』の今井麻美が担当する。

アニメ映画『神々の山嶺』特報映像

 特報映像は「登山史上、最大のミステリー」という言葉とともに、登山家マロリーがエベレストに挑む姿から始まる。マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれないといういまだ未解決の謎、その答えが解明されれば歴史が変わることになる。カメラマン深町はネパールで何年も前に消えたとされる孤高のクライマー羽生がマロリーのカメラを手に去っていく姿を目撃したことで、羽生を見つけ出し謎を突き止めることを決心し、彼の行方を追う。映像の最後では、極限の雪山の世界を描いた映像美も映される。

 あわせてポスタービジュアルも公開された。ビジュアルに描かれているのは、急斜面の雪山に喰らいつく深町と羽生の姿。口からは白い息、背景には雄大な白い山脈が臨み、そこがエベレストであることを示唆する。「究極の冒険ミステリーが始まる」というコピーも書かれている。

■公開情報
『神々の山嶺』
7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:パトリック・インバート
原作:『神々の山嶺』作・夢枕獏/画・谷口ジロー(集英社刊)
日本語吹き替えキャスト:堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美
配給:ロングライド、東京テアトル
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/原題:Le Sommet des Dieux/吹替翻訳:光瀬憲子
(c)Le Sommet des Dieux - 2021 / Julianne Films / Folivari / Melusine Productions / France 3 Cinema / Aura Cinema
公式サイト:longride.jp/kamigami/

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