アンバー・ハード、ジョニー・デップとの裁判前に心境を明かす 「解決すれば前に進める」
アンバー・ハードが、元夫で俳優のジョニー・デップに名誉棄損で訴えられている裁判が4月11日(アメリカ現地時間)に始まろうとしているなか、その心境をSNSに投稿している。
2018年12月、ハードは家庭内暴力の犠牲者だったことをWashington Postに寄稿。名前こそ出さなかったものの、加害者がデップだと示唆していたことは明白で、2019年3月にデップがハードに対し、5,000万ドル(約54億円)の損害賠償を求める名誉棄損の訴訟を起こした。
いよいよ、その裁判が始まる前日にハードが自身のInstagramを更新し、現在の心境を明かしている。
「これから数週間はオフラインになります。知っているかもしれませんが、私はヴァージニア州で元夫のジョニー・デップと裁判所で対峙します。ジョニーは、私がWashington Postに書いた自身の暴力・家庭内暴力の体験を伝えた社説の件で私を訴えています。私は彼を名指ししたのではなく、女性が権力のある男性に対して声を上げることで支払う代償について書いたのです。私はその代償を払い続けていますが、この訴訟が解決すれば、私もジョニーも前に進むことができると願っています。私は常にジョニーに対する愛を持ち続けています。ですから、世界中の人々の前で私たちが共にした過去の詳細を明かし、耐え忍ばなければならないことに大きな苦痛を感じています。今は、この数年間で私が幸運にも受けてきたサポートを顧みて、この先の数週間は、これまで以上にそのサポートに寄りかかることになるでしょう」
なお、Washington Postにハードが寄稿した社説について報じたタブロイド紙のThe Sunが、デップを「ワイフビーター(妻に暴力を振るう人)」と書き立て、2020年8月にデップは同紙を名誉棄損で訴えた。しかし、同年11月に同裁判でデップが敗訴したうえに上訴が認められなかったため、デップは「DV夫」の烙印が押されたままの状態だ。その判決の影響で、デップは出演していた『ファンタスティック・ビースト』シリーズを解雇される事態となり、俳優としてのキャリアと名声に大きな傷が付く結果となってしまった。
4月11日から始まる裁判には、ハードの恋人だったイーロン・マスク、元共演者のジェームズ・フランコ、俳優のポール・ベタニー、エレン・バーキンらが証人のリストに名を連ねている。すでに泥沼化している裁判の行方が、どうなるか注目しておきたい。
参照
https://screenrant.com/amber-heard-johnny-depp-lawsuit-trial-response/
https://nypost.com/2022/04/10/amber-heard-recalls-love-for-depp-amid-50m-defamation-trial/
https://www.nzherald.co.nz/entertainment/johnny-depp-to-launch-70-million-defamation-suit-against-amber-heard/F2SCVK6VZ5R6VIC2ULQV46MYVU/
https://www.theguardian.com/film/2020/nov/02/failure-of-johnny-depps-libel-case-a-rarity-in-a-land-that-favours-claimants