30年来の友人ジョニー・デップの姿も 『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』予告編

 6月3日に公開されるドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』の予告編と場面写真が公開された。

 アイリッシュ・パンクという一大ジャンルを築き上げた英パンク・バンド「ザ・ポーグズ(THE POGUES)」。そのフロントマンでシンガー、シェイン・マガウアンの破天荒すぎる音楽人生を30年来の友人ジョニー・デップ製作でドキュメンタリー映画化。本作では爆弾発言だらけのシェインのインタビュー映像に加え、貴重なライブ映像や、米国の作家ハンター・S・トンプソンのコラボで知られるイラストレーター、ラルフ・ステッドマンによるアニメーションを交えながら、彼の半生を丸裸にしていく。『ビギナーズ』のジュリアン・テンプル監督がメガホンを取り、ボビー・ギレスピーやデップ本人がインタビュアーとして出演。第68回サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。

映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』予告編

 公開された予告編は、「クソみたいな成功さ」と言い放ち独特な笑い声を上げるシェインの姿から始まる。「5歳からタバコ、酒」「高校でドラッグ依存症」というワードが続き、歌い踊り狂う若かりし頃のシェインが映される。「生きてるのが奇跡!」と音楽関係者やファンにすら言われ続けてきた男だが、その破天荒さの内に秘めているのは、祖国アイルランドを想う信念。「アイルランドの持つ文化の豊かさを世界中に分からせたかった」とシェインは語る。人々の心を掴む歌を生み出す彼について、「シェインは間違いなく20世紀を代表する詩人だ」と断言するのは、ポーグズのアルバムのプロデュースにも参加したロック・ミュージシャン、ジョー・ストラマーだ。

 後半にはシェインの還暦を祝うバースデーライブの様子が映され、U2のボノ、セックス・ピストルズのグレン・マトロック、プライマル・スクリームのギレスピーら、ビッグアーティストからアイルランド大統領まで豪華な顔ぶれとともに、本作の製作も行っているデップがギターを弾く姿も見ることができる。最後にはヨーロッパで最も人気なクリスマスソング、ポーグズの「ニューヨークの夢」に乗せて、シェインが「俺の音楽はこれから」と呟き、映像の幕が閉じる。

 あわせて公開された新場面写真は『Poguetryin Motion』のリリースポスターを背景にシェインが佇んでいる様子や、酒とタバコでボロボロになった歯を見せながら魂を込めて歌う場面など印象的な写真が並ぶ。さらに、シェインの30年来の友人、デップがインタビュアーとして出演している姿を捉えた場面も。気心知れたシェインだけに見せるデップの笑顔が切り取られている。

 さらに、4月1日午前0時より本作のムビチケ前売り券(オンライン)の販売がスタート。ムビチケオンライン券購入者には、特典として本作のオリジナルスマホ壁紙がプレゼントされる。

■公開情報
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』
6月3日(金)より、渋谷シネクイントほか全国順次公開
製作:ジョニー・デップ
監督:ジュリアン・テンプル
出演:シェイン・マガウアン、ジョニー・デップ、ボビー・ギレスピー、モーリス・マガウアン、シヴォーン・マガウアン、ヴィクトリア・メアリー・クラーク、ジェリー・アダムズ、ボノほか
配給:ロングライド
2020年/アメリカ・イギリス・アイルランド/130分/英語/日本語字幕;高内朝子/字幕監修:ピーター・バラカン/英題:Crock of Gold:A Few Rounds with Shane MacGowan/R18+
(c)The Gift Film Limited 2020
公式サイト:https://longride.jp/shane/

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