『カムカムエヴリバディ』トミー北沢が夢への切符を握る 光り輝く太陽が照らすひなたの道

 しかし、トミーがすごいのは卑屈にならず、ありのままの自分で錠一郎と最後まで正々堂々戦ったこと。錠一郎がコンテストに出場しなければ、ライバルが1人減ったはずなのに、トミーはそれを好機とは捉えなかった。それどころか、“共鳴”し合っている錠一郎とるいがゆっくりと話せる機会を作り、2人が進むべきひなたの道を照らした。

 海をみながら錠一郎が描いたのは、「いつかアメリカの空の下で、『On the Sunny Side of the the Street』を吹きたい」という夢。だがその夢は病気になったことで一度絶たれ、あれから数年が経った今、錠一郎はトランペットに別れを告げようとしている。そんな中、今度はあの時まだ蓋をしていたるいの「アメリカにいる母に会いたい」という夢が明確になり、第21週の予告映像では音楽活動再開を宣言する錠一郎の姿も映し出された。

 2人がアメリカの地に想いを馳せる時、そこには必ずトミーがいる。錠一郎とるいの、夢への切符を握っているのは彼なのかもしれない。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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