『ブラックパンサー』ライアン・クーグラー監督、銀行強盗に間違われ逮捕? 映像が話題に
マーベル映画『ブラックパンサー』(2018年)や、『ロッキー』のスピンオフ映画『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)などで監督を務めたライアン・クーグラーが、銀行強盗に間違われて逮捕された映像がネットに投稿された。
Deadlineによると、2021年1月に米ジョージア州アトランタで『ブラックパンサー』の続編映画『Black Panther: Wakanda Forever(原題)』を撮影中、クーグラー監督が地元の銀行Bank of Americaを訪れたとのこと。サングラスとマスクを着用した監督は現金1万2000ドル(約140万円)を引き出すにあたり、「I’d like to be discreet(目立ちたくない)」と裏に書いた引き落とし伝票を窓口で銀行員に手渡したという。
伝票には監督の名前や口座情報などが記されており、クーグラーは身分証明書も提出。おそらく監督は、大金を現金で持ち歩くことになるため周囲の目を避けようとし、このようなメモを書いたのではないかと思われる。ところが、引き落とし額が高額だったことに加えてメモを不審に思った銀行員がコンビューターでアラートを発信し、顧客が銀行強盗をしようとしていると上司に報告。通報を受けて駆けつけた警官が駐車場で待っていたクーグラーの友人2人に近づいて尋問し、2人が「クーグラーは映画プロデューサー」だと説明。しかし、すでに別の警官が銀行内へ踏み込んでおり、監督を拘束した。
米テレビ局FOXのニュース番組「FOX 5 Atlanta」の記者が、クーグラーが拘束される様子を捉えた警官のボディカメラ映像をTwitterに投稿。警官2人が窓口にいた監督に近づき、背後にいた警官が銃を抜いたため、何事かと動揺したクーグラーが言われるがままに後ろに手を回し、手錠をかけられて銀行の外へ連れ出された。しかし、監督は警官の事情聴取後に拘束を解かれ、怪我人などは出なかったと報じられている。
クーグラーを銀行強盗だと勘違いした銀行員は、警察により「妊娠中の黒人女性」だと表現されていることから、人種差別による通報ではなかった模様。Bank Of Americaは、「この件が起きたことを深くお詫び申し上げます。こんな事態は起こらなかったはずであり、クーグラー氏に謝罪しました」と声明を発表。提出された警察の報告書には、すぐに警官がBank Of Americaの誤りだと気づき、直ちにクーグラーの手錠が外され、監督の友人2人もパトカーの後部座席から解放されたことが記されている。
監督は通報に応じた警官のバッジ番号を要求したとのことで、この一件についてクーグラーはDeadlineに対し、「このような状況は起こってはなりませんでした。ですが、私はBank of Americaを使用して満足しており、私たちは前へ進みました」とコメントしている。
撮影中にとんだ災難に遭ってしまったが、クーグラーがメガホンを取った『Black Panther: Wakanda Forever』はポストプロダクションに入っており、2022年11月11日に米国公開予定。
参照
https://deadline.com/2022/03/ryan-coogler-mistaken-bank-robbery-black-panther-detained-atlanta-1234974360/
https://www.cbr.com/black-panther-ryan-coogler-arrest-footage/
https://variety.com/2022/film/global/black-panther-ryan-coogler-bank-robber-1235199800/
https://fortune.com/2022/03/10/black-panther-director-falsely-detained-at-bank-of-america/