『SING/シング』の動物たちはステレオタイプを打ち破る 吹替版キャストの歌唱力にも注目
また、杉本氏はバスターの劇場で歌うことになるメインキャラクターについて、「動物に対して人間が抱いているイメージと、あえて正反対の性格付けがされている」と指摘する。
「例えば、ゴリラのジョニーは、父親がギャングで、周囲からも恐れられる見た目をしていますが、本人はとても心優しい青年です。ほかにも、体の小さいネズミのマイクが誰よりもふてぶてしい態度を取っていたり、シャイな女の子のキャラクターを象に当てたりすることで、外見と性格にギャップを生じさせています。本作では、ステレオタイプに囚われないキャラクター像を作り上げることで、彼らが歌によって本来の自分を表現できた瞬間に、観客も気持ちよさを感じることができるのです」
さらに、今回放送されるのは、内村光良、坂本真綾、山寺宏一、長澤まさみらが声優を務めた日本語吹替版。杉本氏は、そのキャスティングについても、称賛のコメントを送った。
「吹替版のキャスティングも絶妙だと思います。ジョニーを演じたスキマスイッチの大橋卓弥さん、ロジータ役の坂本真綾さんなど、オリジナル版と比較しても申し分のない歌唱力の方が揃っています。中でも、象の女の子・ミーナを演じたMISIAさんは、トリを務めるに相応しい歌声を披露されていました。さらに、山寺宏一さん演じるマイクも素晴らしかったです。性格的にはイヤな奴なのに、なぜか憎みきれないマイクというキャラクターを、絶妙なバランス感覚で体現していました」
続編となる『SING/シング:ネクストステージ』でも、吹替版にB'zの稲葉浩志やBiSHのアイナ・ジ・エンドが参加することが発表され、話題を呼んでいる。ぜひ本作も、オリジナル版と吹替版をあわせて堪能してほしい。
■放送情報
『SING/シング』
フジテレビ系『土曜プレミアム』にて、3月12日(土)21:00~23:10放送
監督・脚本:ガース・ジェニングス
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリーほか
出演(吹替版):内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々、大地真央
吹替版演出:三間雅文
日本語吹替版音楽プロデューサー:蔦谷好位置
日本語歌詞監修:いしわたり淳治
(c)Universal Studios.
公式サイト:http://sing-movie.jp/