『となりのチカラ』松本潤「頑張ろうか、これから」の説得力 清水尋也の涙の名演も

 チカラは上条からの「僕は一体何者なんですかね?」という質問に、「僕の大切なお隣さんだよ」と答える。感情が全くないわけじゃないと手渡すのは、感情豊かなマンションのみんなの写真。マリア(ソニン)、頼子(松嶋菜々子)、託也(長尾謙杜)、チカラ、清江(風吹ジュン)それぞれが浮かべる喜怒哀楽の感情を見て、上条は涙を流す。それは悲しみではなく、喜びの涙。灯(上戸彩)も認める素敵な笑顔の清江を参考に、上条は笑って見せるがそれはとても不器用で、だけどどこか微笑ましい表情。前途多難ではあるが、「頑張ろうか、これから」というチカラの言葉に説得力があるのは、上条の笑みに希望が見えるからだ。

 この第5話で一旦、マンションの住人の背景は全てフォーカスされた。だが、問題はいまだ残ったままでもある。第6話では再び木次家の虐待問題に焦点が当たる。前回と違うのはチカラには家族のようなマンションの住人がついていること。チカラは好美(古川凛)の本当の「げ・ん・き」を取り戻せるのか。

■放送情報
『となりのチカラ』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00〜21:54放送
出演:松本潤、上戸彩、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、長尾謙杜(なにわ男子)、浅野和之、風吹ジュン、松嶋菜々子
脚本:遊川和彦
演出:遊川和彦ほか
音楽:平井真美子
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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