スタジオポノック新作『屋根裏のラジャー』公開延期へ アニメーション制作の進行に遅れ
2022年夏公開予定だったスタジオポノックの新作映画『屋根裏のラジャー』の公開延期が決定した。
公開延期の理由は、アニメーション制作の進行に遅れが生じているため。製作委員会と配給の東宝株式会社の連名でアナウンスされ、「作品の公開を楽しみにお待ち頂いていた皆様には誠に申し訳なく、心よりお詫び申し 上げます。今後の公開予定につきましては、決定し次第、速やかに『屋根裏のラジャー』公式サイト、公式SNSにてお知らせいたします。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」とコメントが寄せられている。
『屋根裏のラジャー』は、世界150以上の国と地域で上映され大ヒットを記録した『メアリと魔女の花』以来となるスタジオポノックの長編最新作。イギリス文学協会賞受賞をはじめ、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞などにノミネートされるなど、世界の文学賞を席巻したA.F.ハロルドの小説『The Imaginary』が原作のファンタジー大作だ。
主人公は、少女の想像から生まれた“イマジナリ”という存在の、誰にも見えない少年・ラジャー。人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、ラジャーと仲間たちが、大切な人の未来と運命を懸けた“誰にも見えない戦い”に挑む。
監督を務めるのは、『おもひでぽろぽろ』(1991年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)、『もののけ姫』(1997年)、『千と千尋の神隠し』(2001年)など数多くのスタジオジブリ作品で中核を担い、スタジオポノック作品の短編アンソロジー『ちいさな英雄』(2018年)の一篇『サムライエッグ』、オリンピック文化遺産財団の芸術記念作品『Tomorrow’s Leaves』(2021年)で監督を務めた百瀬義行。昨年12月には特報映像が公開されていた。
■公開情報
『屋根裏のラジャー』
鋭意製作中
原作:A.F.ハロルド『The Imaginary』(『ぼくが消えないうちに』こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明
配給:東宝
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
2022年/シネスコ/105分予定/原題:The Imaginary
(c)2022 Ponoc
公式サイト:www.ponoc.jp/Rudger