ドミー・シー監督らが語るキャラデザのこだわり 『私ときどきレッサーパンダ』新映像公開
3月11日よりディズニープラスで独占配信される『私ときどきレッサーパンダ』。ドミー・シー監督ら制作陣が、本作の演出やキャラクターデザインへのこだわりを語った。
主人公メイは、母親の前ではいつも“マジメで頑張り屋”のいい子。しかし本当は推しのアイドルグループや好きな男の子に夢中で、ときには友達とハメを外して遊んだりする明るい自分を母親に秘密にしている。そんなメイは、ある出来事をキッカケに自分を見失い、感情をコントロールできなくなってしまう。悩みこんだまま眠りについたメイが翌朝目を覚ますと、なんとモフモフなレッサーパンダになってしまっていた。 突然の変身に隠された、メイも知らない驚きの“秘密”とは。
公開された新映像では、主人公メイが変身してしまうレッサーパンダの“丸みを帯びた可愛らしさ“を堪能することができる。
監督デビュー作の短編映画『Bao』でアカデミー賞短編アニメーション賞受賞に輝いた注目の新鋭シー。本作で長編初監督を務める彼女は、「フィルムメイカーとしての第一のゴールは、キャラクターのことを観客に大好きになってもらうこと。最初の5分で、これからのジャーニーを見届けたいと思えるほどの興味を持ってもらえるようにすることです」と、本作で目標にしていたことを明かす。それを叶えるべく行った手法について、プロデューサーのリンジー・コリンズは、「普通なら、劇中のキャラクターはカメラがあることには気付かない。でもこの映画では、主人公が直接カメラに向かって喋るんです」と解説。
本作は冒頭から、メイが視聴者に向けて自己紹介をしながら街を闊歩するという手法が採用されており、観る側は彼女の存在をより身近に感じることができる。さらに、メイの描き方について、アニメーターのパティ・キムは、「ティーンらしいエネルギーにあふれた元気いっぱいの、でもちょっと抜けたところもあるような感じにしたいと思いました」と説明する。
さらに、キャラクターの見た目や動きについても、細やかに“可愛らしさ”を意識したという。ビジュアル・エフェクツ・スーパーバイザーのダニエル・ファインバーグは、「コロっとしていて丸っこくて、可愛い世界を作りたかったんです。そのために、リアルにしすぎるのではなく、漫画っぽい感じを狙っています」と狙いを明かす。パティ・キムも「例えば走っているシーンなどでは、脚や手が何本もあるように見える漫画風のビジュアルを採用しました。あれはとても良かったです!」と、可愛さへの飽くなき探求心を覗かせた。様々な見せ方を駆使し、“可愛らしさ”を形作り、冒頭から愛されキャラ・メイを生み出した制作陣。シー監督は、「ティーンになったばかりの少女の葛藤を掘り下げてみたいと強く思っていたんです。良き娘でありたいという思いと、ゴチャゴチャと混乱した本当の自分を受け入れたいという思いの間で板挟みになる女の子を描いてみたかったんです」と語っている。
■配信情報
『私ときどきレッサーパンダ』
ディズニープラスにて、3月11日(金)より見放題で独占配信開始
監督:ドミー・シー
製作:リンジー・コリンズ
日本版声優:佐竹桃華、木村佳乃ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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